先日も書いたように、自民党の総裁選は即ち我が国の次の首相を選ぶことになる可能性が高く、流石に気になります。報道を見ていると、各媒体によってメガネが違うというかどの候補を推すかという方針というかバイアスがあるようで、それはアメリカでも同じなのですが、アメリカのメディアは旗幟鮮明というか予めスタンスをクリアにしていて、国民も広くそのことを知っているのでいいのですが、日本の場合は新聞・テレビ=公平で正しい、という認識がそれなりにあり、事態は厄介です。

 

 加えてそのようなバイアスのある情報を受けて、自民党議員と全人口の100分の1くらいの自民党員が投票して新総裁=恐らく新首相を選ぶので、私から見ると我が国の首相というのは随分遠いところにある印象があります。同じ民主主義の国アメリカでは、スタンスの明らかなメディアが大統領候補者を解説し、公開討論などで解説抜きの候補者の主張を対比させ、そして直接国民投票で次の大統領を選ぶので、ダイレクト感が全然違います。

 

 しかしだからと云って日本のこの制度を今大幅に変えても、すぐにはそれに社会が付いていくことは出来ず、例えば大統領制を導入したら思いっきり間違った選択をする気もするので、制度を変えるのは中々難しいものです。さはさりながら、今の(恐らく)首相(になるだろう人)の選び方が、民意を民主主義的に正しく反映しているとは思えないので、何かしらの改革は望んでいきたいところですね。