黒田東彦日銀総裁は、どんなことがあろうとも利上げというか、金利の正常化に動く気はなさそうです。

 「東彦よ、頑張れ、来年の4月までなんとしても頑張るんだ!」

 と自分を叱咤激励しているのかもしれません。

 しかし、ご承知のように物価が上がり、庶民に犠牲が強いられているのです。

 10月の東京都の消費者物価指数が発表されました。

 ロイターの記事です。

 総務省によると、9月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は前年同月比2.8%上昇した。幅広い食品価格の値上げが響き、前月の同2.6%上昇からプラス幅が拡大、上昇率は2014年6月以来の水準となった。消費税率引き上げの影響を除くと、1992年4月以来、約30年半ぶりの上昇率だった。

 何度も言いますが、目標値を既に超えているのです。

 だったら何故利上げ、否、利上げというよりも中央銀行にとって禁じ手としか考えられない長期金利のコントロールを停止しようとしないのか?

 10年物国債の利回りが0.25%を超えると景気回復に水を差してしまうと主張しているようですが…

 そんなバナナ!

 というよりも、10年という長期の融資を受けて、金利がたった0.25%に留まること自体が馬鹿げていると思いませんか?

 どんなに金利が低い状態にあるといっても、長期金利だったら最低1%とか2%程度なければ、金を貸す商売などできないと言っていい!

 でも、それができない!

 どうしてか?

 それはアベシンゾウが財務省をレイプしたから。

 つまり、安倍政権になって、与党が財務省をレイプして、予算のバラマキに抵抗することをできなくしてしまった、ことが原因なのです。

 その結果、政府は湯水の如くお金を使い続けていますが…

 でも、湯水の如く政府がお金を使うためには、国債を大量に発行せざるを得ない訳ですが…そうなれば、どうしても利払いの負担が重しになってしまいます。

 そこで、ゼロ金利やマイナス金利政策を採用して、金利がほぼゼロに近い状態を維持しておけば、幾らお金を借りても政府は金利負担を気にする必要がなくなる、と。

 で、金利負担を気にする必要がないとなれば、さらに過度な要求が通る訳です。

 要するに、黒田東彦は、日銀総裁としての使命をすっかり忘れてしまって、政治家のバラマキを手伝う似非中銀マンになってしまっているのです。

 ところで、利上げに反対していることで有名な政治家が海外にいます。

 誰でしょう?

 それはトルコのエルドアン大統領。

 東京新聞の記事をご覧ください。

 トルコ統計局が3日発表した9月の消費者物価指数は、前年同月比で83・45%上昇した。インフレ抑制には政策金利の引き上げが必要とされるが、景気浮揚を優先するエルドアン大統領が反対。中央銀行は9月22日、2会合連続で利下げを決め、通貨リラの下落傾向が続いている。エルドアン氏は演説で「最大の敵は金利だ。もっと下げなければならない」と語った。

 
 エルドアン大統領は、常々、次のように言っています。

 「金利を下げればインフレ率も下がる」

 黒田日銀総裁は、エルドアン大統領と同じような考えであるとは思いませんが、インフレが進行する中で利上げに反対する姿勢は共通しています。

 そこで私は、黒田総裁をエルドアン黒田と呼びたいと思います。


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