書籍「弱い日本の強い円」(日経プレミアシリーズ)佐々木融
2011年11月08日(火)
誰も円高を止められない?
4兆円の介入も、わずか3日で効果消滅。日本の抱える構造的要因から初めて解き明かす「為替相場の正体」。
大震災直後に最高値更新――その理由がわかりますか? 「財政赤字拡大で円安に」「人口減で円は売り」「為替相場は国力を反映する」――市場に溢れる誤った解説を一刀両断。為替相場を見る基本をやさしく解説。
為替相場は国力を反映する。日本の財政赤字拡大で円は売られる。人口が減る国の通貨を買う理由などない―もっともらしい解説にだまされてはいけない。大震災直後に円高が進んだのはなぜ?大規模介入も効果がなかったのはどうして?第一線の人気アナリストがわかりやすく説く相場変動の本当の理由。
[目次]
第1章 円高と円安――その本質を理解する
第2章 為替の市場とはどんなところか
第3章 国力が為替相場を決めるわけではない
第4章 円に買われる理由などいらない
第5章 強い雇用統計で売られるドル
第6章 米ドルは最弱通貨
第7章 米金利が下落すると円高になる
第8章 介入で「円安誘導」などできない
第9章 「対米ドル」相場一辺倒の時代は終わった
[著者紹介]
佐々木融(ささき・とおる)
1992年上智大学外国語学部卒、日本銀行入行。
調査統計局、国際局為替課、ニューヨーク事務所などを歴任。為替課当時は円売り介入の実務も経験。
03年4月、JPモルガン・チェース銀行入行。現在、同行マネジングディレクター、債券為替調査部長。日本証券アナリスト協会検定会員。
Posted at 07時34分