■コラム「FXセレンディピティ」
セレンディピティーとは、堀だし物を見つけることが巧いこと。見つけ上手。
外国為替の世界において、知っているようで知らないことや、普段使っていた言葉にこんな意味があったなど、普通ではなかなか気がつかない事にスポットライトをあてて、独自の口調で解説します。
■執筆者PROFILE
鈴木隆一
マネースクウェア・ジャパン
シニアマネージャー
立教大学理学部物理学科卒業後、大和證券に入社。支店営業を経た後、為替ディーラーに抜擢される。大和證券分社時には、為替部門の立上げを行いチーフディーラーとして活躍。その後、投資情報サイト『StockCampus.com』の立ち上げに参加。2001年からは再び為替の世界に戻り、現在は(株)マネースクウェア・ジャパンのシニア・マネージャーを勤める。

コラム / FXセレンディピティ 第11回

天体観測

2003年7月30日

 私は阪神ファンです。生まれてこの方大阪および関西に住んだ事もないのですが、小学校の頃から阪神ファンでした。なぜならば「田淵」が好きだったからです。小学校時代に大阪出身の同級生に、「田淵」選手の事を教えられ“何故か”虜になってしまったのが切欠です。

その阪神が、今年は他を寄せ付けないほどの強さでセリーグトップを直走っている姿は、多くの阪神ファンが待ち望んだ姿で、前回の優勝時とはまた一味違ったチームの魅力に再び魅せられています。
 
 
■稀ゆえの類似性探求

残念な話ですが阪神は常勝球団ではない為、前回優勝した1985年(初の日本一です!)との類似性を、経済・相場動向に見出そうとする向きも多く見られます。

ちなみに、1985年に起こった出来事を簡単にピックアップすると・・・

 ・NTTと日本たばこ産業(JT)発足
 ・JALジャンボ機御巣鷹山墜落
 ・プラザ合意によるドル高是正
 ・日経平均13,000円台乗せ
 ・NYダウ1,500ドル突破
 ・ハレー彗星の大接近         
 
などが主な出来事です。
 
経済・相場動向では、“株高・ドル安”が大まかな流れだったようで、今年の年初からの動向を考えると、類似していると考えても良いのではないでしょうか。

さらに、この年(85年)で注目すべき事柄は“ハレー彗星大接近”です。ハレー彗星は、平均すると76年周期で地球の周りを楕円形に回っていますが、この時の接近は肉眼で彗星が引く“尾”も観測できるほど接近し、大きな話題を呼んだ事をご記憶の方も多いと思います。


■MARS:接近と逆行
 
 実は、今年もこのときと同様に“天体”における大きな出来事があるのです。

それは、火星の接近です。今回の火星の接近は約5万年ぶりの“大接近”になることに加えて、約2年周期で起こる火星の“逆行”の時期とも重なるのです。ちなみに逆行とは、地球上から見た天体の動きの内、目標とする天体の軌道の影響で通常の見え方とは違う方向に天体が移動してゆくように“見える”現象で、通常の状態とは違った事象として捉えられることがあるようです。(天体の公転自体が逆に回りだすわけではありません。詳しくは天文学関係の資料を参考にしてください。)

こういった天体の動きと相場動向を結び付けて考える“アストロロジー”と言う理論(学問?考え方?)があります。良く知られているのは月との関係で、満月や新月(特に新月)の時に、それまでの相場の流れに大きな変化が現れると言う事で、ご存知の方も多いと思います。

この“アストロロジー”では、月以外に太陽系惑星の位置や動きが相場に影響を与えるものとして、それらの動きに注目しています。その中でも特に火星は、相場の動きや紛争といった事を支配下においているとされており、今回の“大接近と逆行”の同時実現は、相場に大きな変化をもたらす物として注目されています。
 

■相場との関係?

 前回火星が地球に接近したのは30数年前のことで、この時は為替市場が固定相場から変動相場への大きな変動期にあたります。そして今回の“大接近”で引き起こされる為替相場の大きな変化は、ここ数年来決してすることのなかった米国の“ドル安政策転換”であるとか、中国の“元”の切り上げ若しくは変動相場制への移行とも言われています。このように天体の動向と相場や経済動向には、密接な関係があると見られているのです。

必ず起こるとは限りませんが、今後相場若しくは経済動向に大きな変化があるかもしれないという可能性を考えながら、投資に望むのも成功の秘訣でしょう。

阪神の優勝は、天体動向と関係がない事をファンとしては、願いながら今後の試合動向を見つめていたいと思います。
 

毎年襲ってくる“急転換”の陰に慄きながら・・・・・

(R.Suzuki / 2003年7月30日)


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