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CFD(Contract For Difference)について(1)- CFD取引とは

2008年11月22日(土)

いままでに何度かCFD関係のお話をしています(※)。それの焼き直しの部分もありますが、最近いろいろとCFDについて聞かれることが増えてきているので、知っていることをまとめてみました。

(※参考記事)
▼ついに登場、有価証券店頭デリバティブ--証券CFD取引(2005/11/09)
▼CFD、最近のFX市場、為替の取引所(2008/07/03)
■発祥

1990年代後半に、イギリスにおいて初めて個人投資家のためにCFDが導入されました。同時にグローバルに成長を開始したIT、インターネット環境に乗り、革新的なオンライン取引プラットホームの出現によって多くのイギリスの業者がCFDビジネスに参入しました。これを始めた最初の会社はGNI(現在のMF Global)でした。 続いて、IG Index(LSE; IGG)とCMC Markets(10%のGSの買い占め、2007年12月)らが開始したことで、CFDの幕開けとなりました。

活発に取引されている国としては現在、ドイツ、イギリス、オーストラリア、カナダが上げられます。日本では、2006年11月にひまわり証券が開始したのが最初です。

CFDを始める最初の動機はイギリスで株の売買ごとに課される印紙税を回避することでしたが、やがてそのレバレッジに注目が集まり2000年以降急速に成長をはじめました。

■口座

CFDは相対取引であり外為証拠金取引と基本的な設計は同じです。ですから欧州ではFXとCFDが同じ取引システム上において同一口座で取引されています。

■原資産市場

CFDは大げさに言えば、何でもCFDとして取り込むことが出来るのですが、大きくは、証券市場、商品先物市場、FX市場を対象として展開しています。

■証券

証券はさらに「現物株」と「株式指数先物」に分かれます。現物株のCFDは、話は簡単で日本の信用取引と見た目はそっくりです。違いは株を買ってもその所有者としての権利がないということです。つまり、議決権と株主優待とかがありませんし、株券を貰うこともできません(現引きサービスをする業者も欧州にはあるみたいです)。 配当があったときは買い持ちの人は業者の手数料を抜いた分だけ貰うことが一般的で、逆に売りもちの人は払わなくてはなりません。また日歩も発生します。日本のように円金利が低すぎると買い持ちでも売り持ちでも日歩は支払になることが多いようです。大体日歩を計算する金利のマークアップは2%が普通と考えると、基準金利が0.5%の場合(1weekのDepoマーケットを参照するケースを確認しています)、買い持ちは支払いで−1*(0.5+2.0%)=−2.5%、売りの場合は (0.5―2.0)=−1.5%という具合にどっちでも支払になってしまうという理屈です。金利が5%あるときは、買いもちは 5.0+2.0=7%の支払で、売りもちは、5.0−2.=3%の受取となります。これはあくまでも考え方の例です。(計算はこの金利を365日で割った分になります)

次に株式指数先物の場合は、いろいろ業者でアイデアが違うのでひとつではないとお考えください。まずは、現在価値に引きなおした(PVにした)商品の場合で、たとえば日経225先物のCFDの場合、ネーミングが“ジャパン225”とかに変えられていることもあります。これは「日経225」という名前が日経新聞社の所有なので、勝手に使えないため名前を変えます(ロイヤリティを払って使う業者もあるでしょう)。仮に、日経225先物の直近限月が8950円―8970円だったとすると、残存日数/365日分を所定の金利で現在価格に引きなおして、たとえばですが、8920−8950というマーケットを作ります。これは理論上の現在価格(直物相場)となります。日経平均とは必ずしも一致しません。“ジャパン225”は金利補完した理論上の現在価格なので、実際の日経平均とは近似することはあっても同一ではありません。しかし、このジャパン225を取引することは実質的に日経225先物の直近限月を取引するのと同じことになります。金利補完に使う基準金利が業者によって変更されたときにのみ理論的には金利変化分の影響を受けますが、相場の変動率に比べたらないに等しいといえます。

日経225先物を取引する場合は必ず限月がありますから納会前には手仕舞いをして次の限月に乗り換えるなどの取引を必要としますが、ジャパン225の場合は常に直近限月を原資産市場=カバー取引する市場として合成しているので、限月がないという利点があります。しかしながら、その代わり、毎日日歩(フィナンシャルチャージ)が発生します。理論上の直物価格に置き換えた取引なのでポジションを明日に繰り延べればその分の金利コストが発生するわけです。本来先物価格に織り込まれている金利コストを外だしにしたともいえます。こうしてみるとFXのそれと作りがそっくりであることにお気づきだと思います。

証拠金についてですが、欧州の場合大体日中が1%で、マーケットクローズの1時間前ぐらいに繰り延べリスク分で3%になるというような仕組みが多いです。これは同一口座でデイトレ(日中の取引)を活発化させる反面、明日への繰越ポジションに対しては3倍の証拠金を確保するという考え方からそういうサービスが導入されています。FXと違って、株のCFDは対象となる市場が取引所ですから、原則その取引所での取引がされている間しかCFDも取引はできません。ジャパン225を例にすれば、大証の日経225先物市場が開いている間だけの取引となるので、そのクローズの一時間前(例です)には持っているポジションに対する3%の証拠金を確保しておかないとマージンカットされてしまいます。計算が面倒という人は最初からデイトレもキャリーもすべて常に3%以上の余剰を維持しておけば悩むことはありません。現在のネット証券では信用も先物も大体30%(3倍のレバレッジ)でしょうから、それに馴れている人は特に問題はないと思います。むしろその10倍近いレバレッジがかけられるということで突然興奮してやりすぎないように注意が必要です。

業者の裏側について、つまりカバーの部分ですが、仕組みとしては2種類あります。一旦顧客のポジションを受けてある程度束ねてから対象市場でカバーを取るケース、これを欧州では「Requote Model」と呼びますが、この業者はそのためのディーラー部門を必要とします。FXで私が呼ぶところの「DI」です。この機能を持つと、対象市場が閉まっている時間でもワイドなプライスながら取引が継続できたり、取引所の最低取引単位未満の小口の取引ができたりすることもあります。一方、顧客が取引するひとつひとつを完全に対象市場でカバーするモデルを「DMA」と呼びます。Direct Market Accessの略です。この場合業者内部にディーラーをおく必要がありません。FXで私が呼ぶところの「EE」です。また、市場が閉まればCFDも停止し、最低取引単位も市場のそれにあわせることになります。値段と日歩のあるなしが違うことになります。

欧州系のCFD業者はどちらのサービスもやっているところが多いです。取引するときにDMAでやるかどうかを選べるのは便利ですが、見た目は複雑になります。細かいOTCのみの部分の取引を考えなければDMAだけで十分満足できるとおもいます。
欧州で実際に人気があるのは、FT、DAX、NASDAQmini、 S&P500miniあたりだそうです。

(次回に続く)

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Posted by 尾関高   パーマリンク

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尾関高

尾関高

1986年名古屋大学経済学部卒業。1988年サンダーバード経営大学院(アリゾナ州、米国)卒業。主に日短エクスコにて約9年間、インターバンクの通貨オプションブローカーを経験し、1998年からひまわり証券(旧ダイワフューチャーズ)にて日本で最初に外国為替証拠金取引をシステム開発から立ち上げ、さらに、2006年5月に、これも日本で最初にCFDを開始した。
その後米国FX業者でのニューヨーク駐在や、帰国後日本のシステム会社勤務等をへて、現在は、米国インテグラル社の日本支店に勤務。そのかたわら、本業のみならず、FXにかかわるさまざまな分野においても積極的に意見具申中。
拙著に、「マージンFX」(同友館、2001年2月)と「入門外国為替証拠金取引〜取引の仕組みからトラブル防止まで〜」(同友館、2004年6月)がある。。

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