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田代岳

「“冷静”と“狂気”で相場に勝つ」 ―田代岳 氏 [後編]

2012年01月25日(水)

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(中編はこちらから)

■自分のスタイルを持つ重要性

とは言っても、優秀な個人投資家はごく一部であって、大多数の方たちは、それほど高いレベルではないので、セミナーなどで通じて、お役に立てるような話をさせてもらっている。ファンダメンタルズで儲けるかテクニカルで儲けるかというのがあるが、個人の方はテクニカルのウェイトを高くしないと勝ちにくいのではないかと思っている。

大抵の個人投資家は専業トレーダーではないので、ずっと相場にへばりついてスキャルピングをやることが無理な人たちが多い。その場合、ファンダメンタルズを基本にして、実際ポジションを取るときはテクニカルでやることをお勧めしている。

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また、セミナーでは通貨の歴史なども話させていただいている。1600年ぐらいまでは経済も文化も通貨もアジアやオスマントルコが非常に強い、つまりアジア優勢の時代だったのだが、ルネッサンスから大航海時代や産業革命を経て、西洋に軸が移って、それがまた400年ぶりにアジアに回帰しているように見受けられる。

通貨の歴史は、栄枯盛衰。こういった「地殻変動」は単に経済な部分だけで、その通貨が上がったり下がったりするだけではない、もっと壮大なものだと思っている。その中では、人間ひとりひとりの努力など関係なく、ましてや相場でさえそんなものに飲み込まれてしまう。相場で儲けるには直接関係ないものかもしれないが、通貨で、世界で、戦っていくには、抑えておきたいところだ。

例えば、ユーロ危機に関して言えば、ギリシャはしょっちゅうデフォルト起こしていて、誰が見ても、あれはユーロへの裏口入学だと思うが、やはり「アリストテレス」や「ソクラテス」は入れなきゃまずよね、というヨーロッパの歴史がある。現在の状況は、その温かい心が裏目に出ているように思えるが。

個人投資家の方は、基本的に、自分の生活スタイルやメンタリティなども含めて、10〜20銭取るのが向いているのか、あるいは100〜200ポイントを取るのかいいのか、はたまた、もっとゆったりと外貨預金感覚でレバレッジを上げないで10〜20円抜きにいくのかなど、自分のスタイルを持っていただきたいと思っている。

■「決め球」を広げる

短期的にドーンと大儲けするという投資商品は絶対にないので、こういったものに惑わされないで、為替のトレーディングのみならず、自分の取引スタイルを確立して、様々な金融商品にチャレンジし、ピッチャーで言えば「決め球」を広げていくようにして、末永く相場を楽しめるように心がけてみられたらいかがだろうか。

僕は、生活は、自分の仕事(現在は個人事業主として)をしてお給料をいただいた部分で、していきたいという考え方をしていて、トレードは、生活のためというよりは、資産を増やすための位置づけにしている。為替をやっていたので、他の投資商品であっても勉強すれば、やり方を把握しやすい。

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同様に、FXをしている方は、為替相場が、為替マーケット単体で動いているわけでなく、株や債券や商品など全てのマーケットと絡み合って動いているのを知ることになるので、他のマーケットに入っていきやすいはずである。

最近は目からウロコだったのが、木ばかりでなく森も見るということ。貴金属をCFDでトレードしているが、金をトレードするからと言って金市場だけ見ているのではなく、商品相場を見なくてはならなかったのが、昨年5月のQE2が終了のときだった。QE2が終わった瞬間にCRB指数(国際商品先物指数:以下、CRB)は急落して、ダウントレンドが鮮明になった。

5月は、通貨が信用できない、国債が信用できないという理由で金が急騰していた時期で、金だけ見ていると商品が下がっているのかどうかはわからなかったのだが、実は、CRBを見ていれば商品(食料品や他の貴金属)の方が、先行して大きく下落していることがわかったはずだ。

つまり、QE2はインフレを加速させる材料になったこともあり、QE2の終了によって、一番明確に、相場の転換を表しているのが、CRBだったのである。商品はマーケットが小さい分、騙す時間も短い。商品やっている投資家で、生き残っている人たちは、相場師の人が多い。そういう意味で商品は、他のマーケットと比べて独特であり、それが魅力でもあると思っている。

■スマートな投資家作りのお手伝い

実は、銀行を辞めてから、事業家になれたらいいとぼんやり思い描いていたのだが、ありがたいことに、最近仕事が増えていて、自分の活動の中から徐々に事業っぽいことが広がりつつあり、夢が叶い始めているように思う。今、ようやく本当にやりたいことに到達したのかもしれない。

そして、これからの自分の目標は、20年以上の為替ディーラーの経験を基にして、社会に投資を通して、少しでも貢献したいということ。1400兆円の個人資産は日本の最後の切り札になるはずだから、その個人のお金をどういうふうに使えるかによって、この先日本の運命が決まると思う。金融機関を助けるための投信を売るのではなくて、最低限、自ら投資商品を選別できるよう、日本国民全体が、スマートな投資家にならなくてはいけない。

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FXも含めて、個人投資家のトップの1〜3%程度が、金融機関のトレーダーよりはるかにセンスがあり、残り十数%がわりとスマートに勝てる投資家で、残り6〜7割の人たちは、中級者にいけない人たちが多い。金融機関としてはここがカモなのかもしれないけれど、この人たちが投資で負けないレベルにいかないと駄目だ。勝たないまでも負けなければ退場しないでトレーディングしてくれるのだから、金融機関だって儲かることになるはずだ。

自分の曲がり角や節目節目にあった人との出会いが好機に結びついていったので、人生ここまでやって来られたという実感でいっぱいだ。これからは、そのお返しも含めて、僭越ながら少しでも、個人投資家の方々の資産運用の一助となれるよう、そして投資で負けないレベルの人たちを増やすよう、真摯に相場に取り組んでいきたいと思っている。

(全編終了)

*2011年11月07日の取材に基づいて記事を構成
 (取材/文:香澄ケイト)

【前編】為替ブローカーから為替ディーラーへ
【中編】「恐怖」と「貪欲」をコントロールする
【後編】スマートな投資家作りに注力

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