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楠雄治

楽天証券株式会社 代表取締役社長 楠 雄治氏(第4回)

2009年08月31日(月)

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■ITバブル崩壊で不安の毎日

会社立ち上げ当初のマーケティングは、本質的には、外部の力をいかに上手に使うかです。当時のDLJは、まだ始まったばかりで、スタッフもいませんでした。

当時、日本のネット証券は、米国で成功してきたという経験だけでなく、日本でもちょうど99年10月から株式手数料の自由化という規制緩和があり、かつインターネットの普及期に入りつつある時だったので、日本でも当然うまくいくだろうとの期待がありました。特に株取引は、インターネットとの相性がよいですし、単なる広告ビジネスと違い、取引に応じて料金をいただくビジネスですから、これは非常に可能性の高いビジネスであると考えました。

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また私の場合、DECにいた時に、トレーディングやディーリングのシステムを構築していましたので、東証とつなぐといった典型的なトレーディングシステムについては、だいたい土地勘があり、自分にとって入りやすい分野でした。

しかし、実際にやってみると、かなり大変でした。1999年は、いわゆるITバブルもあって想定以上に口座数も伸び、いいスタート切れました。しかし、やがてITバブルが崩壊し、その後、2、3年は低空飛行が続きました。利益はなかなか上がらず、毎月、黒字と赤字の境目を行ったり来たりしていました。当時は、いつになったらこの状況が改善するんだろう、と不安の毎日でした。この時は、國重も相当苦労していたと思います。

■りそなショックを契機に拡大へ

その後、2003年に入り、いわゆる「りそなショック」のころから株式市場全体の取引高が増え始めました。これで一息つけました。2003年に入った頃、当時、私は執行役員でしたが、そのままでは、社長以下、執行役員まで給与カットになるところでした。

実は、業績が上がらないから、経営に近い層は、ある程度責任を明確にしつつやってくれという話が出ていたのです。我々もそれに応じる話をしていたのですが、米国側の株主が、あともう1四半期の様子を見ようと提案してきました。おそらく、彼らは我々のモチベーションが落ちるのを恐れていたのでしょう。そういう話の後に、ちょうど2003年4月に「りそなショック」があり、株式市場の出来高が増え、それとともに利益も増えてきたので、なんとか給与カットを免れることができました。あの頃は、本当にギリギリの状況でした。

当時、会社の業績が悪いのは苦しかったですが、仕事そのものは新しいことをやっていたので、私も含めまわりの皆が結構面白くやっていました。モチベーションは、かなり高かったと思います。

■楽天グループ入り そして社長就任

その後、2003年11月に楽天グループ入りしました。2005年の後半頃になると、前任の社長の國重が、楽天の副社長業で多忙を極めていました。このため、社長としてフルコミットで楽天証券で動ける人間が必要だろうという話が出てきました。そして、2006年4月に私が執行役員最高業務執行責任者(COO)となり、國重社長との2人体制となりました。その後すぐの5月には、秋ごろには社長になってと國重から打診をされ、予定通りその年の10月に社長になりました。

このときは、特に予感めいたものはありませんでした。ただ、楽天グループ自体がどんどん大きくなる中、國重はグループの副社長でもあったので、当社の日々のオペレーションをしっかりと足もとで見ていくには、かなりきつい状況であったのは事実です。

■今後のFX業界と楽天証券の戦略

現在、FX業界は、様々な選択肢を考えなければいけない局面に来ていると考えています。ご承知のように、様々な規制が具体的に出されており、業者の一部では、そうした規制に対して意見を出すなど、いろいろと動いているようです。ただ、正直なところ、FX業界の将来に亘る具体的なイメージは、当局も含めて、現時点では、まだ固まっていないと思われます。おそらく3年後ぐらいには、規制が施行され、ある程度の規模を有する一部のFX専業会社と大手ネット証券にビジネスが集約されるだろうと思っています。

そうしたイメージの中、当社は、FX業界で、ナンバーワンかナンバーツーの立ち位置にはなっておきたいと考えています。ただ、これは一つの目標ではありますが、どういう形で我々がナンバーワン、ナンバーツーになるかについては、まだ規制案も出たばかりですしで、予断を持たずに状況を見ているところです。今は、非常に微妙なタイミングです。信託規制が出て、スプレッドの規制が出て、レバレッジの規制が出てということなので。業界地図は間違いなくこの1年で大きく変わると思います。

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当社は、大手ネット証券の中で、株式でもFXでもナンバーツーの位置にいます。もちろん、いずれはナンバーワンになりたいのですが、現状トップとの差が大きく、正直、全ての分野でいきなりナンバーワンになれるとは思っていません。

最終的には、ナンバーワンを目指してますが、そのプロセスとして各商品、各カテゴリーにおいて、一つずつナンバーワンを取ることを考えています。現在は、すでに日経225ミニにおいては、業界ナンバーワンですが、このように一つずつきちんと丁寧に戦略を打ちながら、カテゴリーナンバーワンを一つずつ積み上げていくことが必要だと思っています。

当社の一番ユニークな部分、アドバンテージのある部分として、成功したネット企業のグループ企業、という点があります。ネット上には、楽天グループだけで、5,000万以上のIDがあります。このアドバンテージをいかに有効に使うかが今後のポイントでしょう。楽天グループは、先日イーバンク銀行を買収しました。今後は、イーバンク銀行のお客様へもアプローチをするなど、様々なことを考えています。

当社は、ネット企業がサービスラインの一つとして証券業務を営む企業です。当社としても、お客様一人ひとりのライフサイクルの中で、ネットという環境において、いかにしてシームレスにサービスを提供できるかを考えています。たとえば、買い物で得たポイントが、証券投資にも使えるとか、投資によって得たポイントが他の生活に使えていくとか、そういったことも含めて、生活全体に対してサービスを提供できる唯一の会社が当社だと考えています。

■もし100万円あったら何で運用する?

今、100万円が手元にありましたら、日経平均のブル型ファンドを買っちゃいます。あくまで仮定の話ですが。個人的には、今後数カ月先まで非常に強気です。日経平均が1万を超えてくると、個人投資家の参加がもっと増えますから、そこがポイントです。当社は、日経平均ブル3倍型を販売しますので、是非それを買いたいと思います。

為替については、まだドルは下がると考えています。時間があれば、海外旅行に行きたいですね、久しぶりに。本当は100万円持っていたら、運用するより思いっきり使うほうがいいかもしれません。

(全編終了)


(第1回)広島生まれの広島育ち
(第2回)古代史研究の学生がシステムエンジニアに
(第3回)キャリア構築のためにシカゴ大学へ
(第4回)ネットを通じてシームレスな投資サービスを

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