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高島秀行

クリック証券株式会社 代表取締役社長 高島秀行氏(第4回)

2009年08月03日(月)

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■熊谷氏の協力を得てネット証券を設立

ライブドアを去ったのは、証券のリストラ、銀行設立、PTSなどを担当しているうちに、自分でネット証券のビジネスを立ち上げたいという思いが強くなったからです。しかし、証券ビジネスは多額の資金が必要となるため、個人ではとてもその資金を調達することができないため、スポンサーとなっていただける方、あるいは企業を探すことにしました。

当時は、ネット系企業の調子が良かった時代でしたので、ネットで金融事業を始めようと考えそうな会社に事業計画をプレゼンして回ることにしました。そこで、まずは、昔から面識のあったGMOインターネットの熊谷社長に打診したのです。熊谷社長は、すぐに私の計画に賛同してくれました。平成17年10月に、GMOインターネット証券として当社がスタートしました。

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当社を始める際、人材は、GMOからデザイナーの方一人だけ来ていただき、後は全員、私が探しました。システムに関しては、アクセンチュアやファイテック研究所で知り合った人たちに来ていただきました。業務系の人員についても、過去のビジネスで面識のある方にお願いしました。

他の人材は、証券の未経験者で対応しました。全く新しい証券会社というものを作りたかったので、経験者ばかりの集団だと、既存の証券会社と同じやり方に固定化されてしまうと危惧したからです。ネット証券というものは、やり方をフレキシブルにしなければいけません。ならば、コアの部分は経験者でまかなうとしても、それ以外の部分は全て未経験の人材でいこうと決めました。

ただ、未経験者を採用すると、教育やトレーニングのコストが高くなってしまいます。そこで私は、一から十まで教育しなくてもいいように、できるだけポテンシャルの高い人材を採ることに注力しました。採用面接は、最初の50人から60人くらいまでは、全て私が担当し、採用の可否を決めていました。

GMOインターネットの子会社として2年弱が過ぎた平成19年8月に、同社グループの事業の見直しがあり、熊谷社長が当社の株式について、GMOインターネットの持ち分全てを個人で買い取ることとなりました。これを期に、平成19年12月、当社はクリック証券に商号変更しました。

■事業ポートフォリオの一つとしてのFX

会社を始めたときから、FXは利益が出るだろうと考えていました。ただ、FXを主力事業としようとは一回も思ったことはありません。ネット証券の競争は、昔から激しかったので、当社のような後発組にとって、ネット証券業界は、かなり完成された入る余地がないように見えました。

当社が、そんな業界に参入するにあたっては、かなり思い切った価格でいくしかありません。ものすごくコストを抑え、お客様を集め、薄利多売で収益をあげる、というモデルを考えました。それしかないだろうと。

後発組であるため、他社を参考にしながら、さらにアレンジを加えて、他社よりもいいサービスを提供できれば、何とかなるだろうと思っていました。しかし、当社の参入と前後して、手数料競争が一段と進んだこと、また、ライブドアショック以降の相場低迷もあり、なかなか思った通りには進みませんでした。

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いまでも薄利多売を極限までつきつめれば黒字化するだろうとの考えはあるのですが、それでも初期の頃は、赤字の状況が続いてしまいます。そこで、株式取引以外の分野で売上をもう少しあげられるような形にすればいいだろうと思いました。

株式取引以外の分野で収益が上げられそうな分野として、日経225先物とFXをまずはスタートさせました。両方ともいいスタートを切ったのですが、特に、FXは思った以上に反響がありました。

FXを始めた当初から、スプレッドを狭くする、といったことは考えていました。ですがそれは、お客様を集めるには狭いほうがいいだろうと思った程度です。当社では、ドル/円のスプレッドを3銭で始めたのですが、しばらくしてから2銭に変更しました。すると、お客様の数や取引が突然、ものすごい勢いで伸び始めました。

■スプレッド、レバレッジに対する考え

一昨年の8月、いわゆるサブプライムローン問題が顕在化し、その後から取引環境が一変してしまいました。その前は、当社は、外資系銀行3行と取引をしており、彼らのレートを合成することによってドル/円では1銭以下ぐらいでカバーが取れていました。しかし、銀行からのレートを合成しても2銭くらいでないとカバーが取れなくなってしまいました。当社は、銀行からのレートに対して一定の利幅を乗せてお客様に取引を提供していたため、これでは競争力がなくなってしまいます。

そこで当社は、たとえカバー先の銀行から2銭で来ようが3銭で来ようが、我々は1銭以下で出す仕組みを目指すことにしました。時間はかかりましたが、なんとか研究を重ねて実現することが可能となりました。

昨今、話題となっているレバレッジの高さについてですが、上げれば上げるほど良い、とは思えません。おそらく100倍を200倍にしても、取引量は、あまり変わらないと思います。取引量に効くのは、スプレッドだと思っています。今後は、さらに研究を重ね、より一段とスプレッドを狭くしていきたいと考えています。

■子会社フォレックス・トレードの位置づけ

当社の子会社であるフォレックス・トレードは、原則固定スプレッドやポジション毎の建玉管理システムを採用するなど、当社と商品性に違いを持たせることで、できる限りお客様の投資スタイルに合ったサービスを提供しようと思い、事業を始めることにしました。

もう一つの理由は、当社のブランド展開です。当社は、証券会社ですので、一般の方々にとって当社の名前とFXが結びつきにくい状況にあります。実際、比較サイトでの口座申し込みの結果はよくありません。そこで、FXはFX専業会社としてやったほうが、マーケティングがしやすいと判断したのです。もちろん、クリック証券はクリック証券として、従来のように経営していきますし、フォレックス・トレードと共に、グループ力を生かした経営を行うことで、お客様に対して、より良いサービスを提供できるようにしていきたいと考えています。

■今後のビジネス展開

当社では、FX以外の今後の事業としてCFDを検討しています。といっても、スケジュールなど詳しいことは具体的には決まっていません。ただ、仮にCFDをやるのであれば、外国のシステムを持ってくるのではなく、当社で作り込んで行こうと考えています。日本企業がCFDのシステムを内製化するのは初めての試みだと思います。

もちろん、CFDのシステムを作り上げることが大変なことは承知しています。それでも、取引手数料などの取引コストを、最大限に安くして、お客様にサービスを提供するためには、内製化する以外にはありませんし、それが当社の強みとなり、他社との差別化になると考えています。

■3年後のFX業界について

レバレッジ規制がどうなるかわかりませんが、50倍とか25倍ぐらいになれば、業界の規模はかなり小さくなるかもしれません。おそらく、少数の業者しか残っていないと思います。しかし、業界が萎縮してしまうのは、好ましいことではないと考えています。お客様にとって健全で安心できる取引環境を、業界全体でいかに提供していくかが重要であると思います。

3年後の当社の姿ですが、FX業界では取引高で1番を目指したいと思っています。ただ、FXでNo.1というより、ネット証券として大手になっていたいという気持ちの方が大きいです。FXもできて株や先物もできて、あるいは、もっと他の金融サービスも利用できる、という総合的な金融サービス会社を目指したいと考えています。

(全編終了)


(第1回)日経新聞を読む子供
(第2回)ハードな飛び込み営業からロサンゼルスでの楽しい生活
(第3回)証券会社のキャリアをシステムに切り替える
(第4回)立ち上げたネット証券の総合化を目指して

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