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株式会社FXトレード・フィナンシャル 代表取締役社長 鶴泰治氏(第1回)

2012年04月25日(水)

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■実力主義の土地で育つ

1962年(昭和37年)、佐賀県鳥栖市で生まれ、幼稚園の途中で、福岡市役所に勤務していた父の仕事の関係で博多に引っ越しました。福岡県は、古代は「那の国」と呼ばれていて、西暦57年に「漢の国」から金印がもたらされているほど、古い歴史があります。また、江戸時代の「倒幕運動」で、九州から肥前藩や薩摩藩が江戸に進出して行ったように、博多の町だけで終わるのではない、という教えを、小学校から高校までの教育を通じて学びました。

博多は、北は玄界灘に面し、周囲を脊振山地に囲まれたな非常に自然豊かな街であり、古代からの歴史がある貿易・港湾都市として有名です。実家が海から100メートルほどのところにあったので、海水浴・海産物やマリンスポーツには幼少時から慣れ親しんでおり、10メートルくらい素潜りして採ったサザエやアワビ、カニなどが、夕飯のおかずになることもしばしばありました。しかし、肉は特に牛肉は滅多に食卓にのぼることはありませんでした。転校生の友達の誕生会に呼ばれて、カレーが出てくると、牛肉が入っているのでビックリしました。博多の「水炊き」で育ったせいか、「しゃぶしゃぶ」なんて、上京するまで、その存在すら知りませんでした。

大阪や東京などの都会からの転校生は、「ビーフカレー」を食べているだけではありませんでした。彼らの家は立派で、お小遣いも豊富。私の家は、父が地方公務員で、子供は3人いましたから、家計にはそれほど余裕があったわけではありません。うらやましい彼らの生活をぶり見て、将来は、都会に出て、大きな会社で働いてお金を稼ごうと小学生の頃から決めていました。これが私のハングリー精神の根源です。

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子供のころから、スポーツは大好きで、小学校では野球(地域のリトルリーグ)と剣道をやっていました。九州だと、だいたいどの町にも剣道場か柔道場ありますから、剣道か柔道のどちらかをさせられます。あのころは、巨人軍の長嶋茂雄選手が皆の憧れの的でもありました。だから、花形はピッチャーではなくて、サード。長島選手になりたくて、だれもがこのポジションを狙っていて、一番うまい人がサードをやることになっていました。中学は、当時アメリカ発として流行していた「UCLA」の影響などを受けて、カッコいいと思って、バスケットボール部に入りましたが、強豪チームでもなく部活からあまり充実感を得られなかったので、中学の3年間だけでバスケはやめてしまいました。

当時の福岡県の高校入試は、珍しいことに内申書がほとんど関係しませんでした。当日の試験で一発合格すればよいのです。県民性なのでしょうか、子供のころから実力社会ということを知らされるのです。例え、美術や音楽や家庭科などの成績が多少悪くても、5教科さえ優れていればあまり影響はなかったですし、中学3年間、部活ばかりやっていて普段成績が悪くても、3年生の部活が終了した夏休みから猛勉強して、入試までに志望校に受かる程度の5教科の実力がつけられれば、まったく問題はないのです。

高校は福岡県立修猷館(しゅうゆうかん)高校に進学しました。この学校は、1783年、福岡藩第九代藩主、黒田斉隆の時代に創建された藩校が基礎となっており、創立220年以上の伝統校です。「独立自尊」を重んじ、校則というものは一切なく、自己責任で、何をやってもいいのです。今でもそうですが学校運営の自治も生徒に認められています。

現在も、修猷館の教えが、脈々と自分の中にも流れていることを常に実感しています。高校の同級生は皆同様の意識を持っているようです。良かったのか悪かったのかわかりませんが、自分の人格形成にかなりの影響をおよぼしてくれたことに間違いはありません。、最終的に為替ディーラーになれたのは、「独立自尊」のおかげのような気がしますから、良かったと思っています。

■部活部活で勉強する暇なし

修猷館は文武両道かつ骨太な学校でした。入学して、最初の1週間で、館歌(校歌に該当する)の練習と、4〜5つもある応援歌の練習をさせられました。例えば野球部をはじめ運動部が県大会に出場したら、修猷館の場合は、館生(生徒)全員が応援団と化してやれるように、かなり気合を入れて教え込まされるのです。

高校では、ラグビー部に入りました。理由は、修猷館は全国大会に出場するほどの、ラグビーの強豪校だったからです。中学3年時、入試直前の冬の全国大会(花園大会)に修猷館が福岡県代表で出場したのを見て、「修猷館に合格したらラグビー部に入部しよう」と既に心に決めていました。また、修猷館は、毎年、学年の過半数約200人が九州大学を中心とした旧帝国大学以上の難関国立大学に進学する福岡県でも有数の進学校であります。ここを経ないと、良い大学に進学できないというのは小学校のときからわかっていましたので、中学3年生の夏以降、勉強は一生懸命していました。

しかし、ラグビー部に入って全国大会出場が目的となり、勉強なんて全然する気がなくなってしまったのです。それに加えて、他の運動部が3年生は夏休みで終了なのに比べて、ラグビーの本番は冬なので、9月になってから練習は早朝・昼休み・夕方以降の3部練習と厳しさを増します。冬場の練習に備えた夜間照明設備もありました。こんな状態では受験勉強なんて考える余裕もありませんでした。完全に言い訳ですが、それで一浪して3年間分もう一度勉強しなおして慶應大学に入ったのです。

慶應を選んだのは、こちらも、福澤諭吉先生の教えが「独立自尊」で修猷館の教えと同一だったからなのですが、佐賀の親戚一同からは、「なんでおまえ、大隈重信先生のところ(佐賀出身で早稲田大学創設者)に行かないんだ」と反対されました。佐賀はやはり大隈先生なのです。

慶應では、お金儲けの勉強をする実学を学びたいと思って、最終的に商学部を選択しました。社会人になってから「専攻は?」と特に外国人関係者から聞かれたら「ビジネス&ファイナンスを専攻しました」ということにしていますが、実際にはゼミには入りませんでした。よって特に専攻もなく、自動的に卒論もありませんでした。というのは、これもまた部活の影響でした。父から、「おまえ、勉強しないんなら部活ぐらいやっとけよ。でないと、仕送りはしないぞ」ときつく言われてしまった関係上、部活をしなくてはならない羽目になってしまったのです。

ラグビーは、高校時代の灰色生活のイメージが残っていたせいもあってもうやめようと思いました。代わりに大学からでも、イチから始められる体育会重量挙部(ウェイトリフティング)に入りました。当時、慶應の体育会運動部は、1・2年生時の語学以外あまり授業に出席しなくてもよいような環境でした。全国トップクラスの選手でかき集めたライバル早稲田に勝つために、より運動に集中できるような大学の施策、体育会塾生(学生)への配慮だったのです。

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部活は月曜日だけ休みで、毎日昼から夕刻まで、重量挙げのための筋力トレーニングや陸上トレーニングを4年生の11月に終了するまでやりました。夏・冬の長期合宿以外にも大学構内の体育会専用合宿所にて部員と生活を共にすることも多く、精神修行的側面や過酷な減量なども経験しました。私は、60kg級に出場していて、試合前はいつも7kgほど減量していました。これだけ練習していれば、トレーニングの成果は着実に上がります。バーベルは130kgぐらいまで挙げられるようになりました。

しかし、大怪我もしました。3年生の春合宿で、バーベルが首を直撃して、病院に救急車で運ばれました。お医者さんに頸椎損傷で、半身不随になるかもしれないと言われましたが、幸運にも回復しました。首も体も固定されて動かせないまま(動かせたのは目玉だけ)入院していたあの2ヶ月間はとにかくつらいものでした。

就活の時期になると、子供のころ考えていた、都会で働くのではなく、博多にUターンしようと思うようになりました。初めは、九州電力や西部ガスなどの半官半民の会社などを狙っていましたが、入社学力試験があることが判明し、またもや試験勉強をやっていない自分は到底受かることは不可能と考えて、金融や商社を中心に回っているうちに、三菱信託銀行(現(株)三菱UFJ信託銀行以下、菱信)に決まったのです。

(第2回に続く)

*2012年2月29日の取材に基づいて記事を構成
 (取材/文:香澄ケイト)

(第1回)独立自尊の精神は今でも
(第2回)映画『トップガン』でディーラーの道へ
(第3回)為替ディーラーの経験を社会に還元
(第4回)分散投資としてのFXを広めたい

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