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『ECBの資金供給でユーロ/ドルは支えられるか』 ― 田代岳氏

2012年01月07日(土)

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2011年12月21日、欧州中央銀行(ECB)は36カ月物の長期資金供給オペ(LTRO)を行い、523に上る金融機関に対し総額4,892億ユーロの資金を供給した。この資金供給オペは、3年物の長期資金をオペ期間中の平均政策金利(現在1%)で担保の範囲内なら幾らでも借りられ、おまけに1年後からはいつでも返済が可能――。銀行にとっては非常に魅力的な条件であり、ECBは大盤振る舞いをしたことになる。

ECBとしては、供給した資金により欧州の銀行の資金繰りを助けるとともに、「できれば余剰資金がイタリア国債などの購入に向かい、欧州債券市場の緊張を和らげたい」との思惑があるのだろう。

今回のECBによるLTROでは、イタリアの銀行が総額の4分の1に当たる1,160億ユーロを調達した。イタリアの銀行は自国の国債を1、920億ユーロ保有しており、イタリア国債の下落によりイタリアの銀行の信用力も急激に低下してしまった。このため、ECBからの資金調達は6月の410億ユーロから、11月には1,530億ユーロまで拡大しており、イタリアの銀行はECBからの資金調達が頼みの綱となっている。

12月21日以降も、イタリア10年国債の利回りは危険水準とされる7%近くで推移しており、ECBの資金供給オペがイタリア国債の購入に役立った様子はない。とはいえ当面は、イタリアの銀行をはじめ資金繰りの厳しい銀行の資金繰りを助け、インターバンク市場の緊張緩和を和らげることには成功した可能性が高い。

― 2回目のLTROは2012年2月28日、欧州は国債償還ラッシュを乗り越えられるか?

2回目のLTROは2012年2月28日に行われ、この資金供給も大いに注目されている。イタリア、スペイン、ベルギーは2012年に迎える国債償還が2013年、2014年に比べて大きいからだ。とりわけ来年2〜4月にかけて、欧州周辺諸国では国債償還ラッシュになる。その後5月、6月は減少するもの、再び7〜10月と12月に国債償還が集中する。

2012年のユーロ/ドル相場の行方を占う上では、2〜4月の国債償還がスムーズに行われるかどうかが重要なイベントとなる。その意味では2012年前半にユーロドル相場の山場を迎える可能性が高い。

2月28日という国債償還の集中期にECBによるLTROが行われるため、この資金供給が欧州国債の償還をサポートできるかどうかに注目が集まるだろう。欧州のソブリン危機の根本的な解決にはならなくても、ここを無事乗り切れれば一旦ユーロの反発材料になるかもしれない。もしうまくいかなければ、ユーロの下落に拍車が掛かる可能性が高い。

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