外国為替取引ニュースサイト FOREX PRESS

会社概要

お問い合せ

ニュース受付

HOME > 為替コラム

先月

2010/5

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

来月

為替今昔物語

外国為替基礎講座〜通貨の価値とは何?(その1)

2010年05月21日(金)

ユーロ相場

 「ユーロ相場がどうなるか聞きたいと思います」ある受講者からの質問である。筆者は、毎月一回ある派遣会社の登録スタッフ向けに「貿易実務セミナー」の講師を務めている。午前9時から午後5時までの7時間と言う比較的長時間のセミナーなので、毎回セミナー開始前、受講生全員に、このセミナーに参加した動機やこのセミナーでどんな事でも良いので知りたい事などを含めて自己紹介をお願いしている。質問や勉強したい事は、講義中に必ず答えることにしている。

毎回必ずドル相場についての質問があるが、ギリシャの財政破たんによりユーロ相場が暴落した直後の今月のセミナーでは当初の質問だった。リーマン・ショックによる米ドルの暴落で大損をしたが、今度はギリシャの財政破たん問題でユーロが暴落し大損をしたとの事。金融市場商品の急激な相場変動で大損を出す事は、個人投資家だけでなく金融機関などの機関投資家にも良くあるケースだ。金融投資で損を出す事は避けることは出来ないが、筆者は、FX投資家には外国為替とは何かを十分理解した上で取引することを期待している。

FX取引の認知度

 貿易実務セミナーの受講生は20歳代〜30歳代後半までの女性が多い。受講生の中に実際にFX取引をしている人が少なからずいる。彼女達にもこれだけ認知されている事を知り、FX取引は一般的にかなり広く認知されてきている事を実感する。

しかし、FX取引が単なる投資商品の一つとして認識され取引されているのが現状だ。「1円の円高で輸出企業1社の収益が数十億円も減少する」と言うテレビで報じている通り、外国為替相場は、企業収益に影響を与えるだけで無く、一国の経済に大きな影響を与えるからだ。定期的にG20金融サミットが開催されているが、それだけ外国為替相場が世界経済と政治に大きな役割を果たしている証拠である。筆者は、「受講生が、単なる貿易決済に事務処理だけで無く、外国為替相場が我々の日常生活にまで大きな影響を与える事を身近な問題として理解すること」をセミナーの目的としている。

貿易実務セミナーの内容

 一日の講義内容は、貿易代金決済の仕組みと方法および外国為替取引である。前半で、銀行の日常業務処理を通して、貿易代金についての国際銀行間資金決済の仕組みを説明する。

講義は、国際銀行間の資金決済の事務処理の仕方を通して、銀行間のお互いの信頼関係を前提とした国際銀行間資金市場取引の実際や外国為替市場取引の実際にまで言及する。貿易実務の参考書には書いてないが、国際金融システムの全容と実態を理解して欲しいからだ。

ここまで理解すると、「2008年にリーマン・ショックにより現実化した「国際金融システムの崩壊(金融危機)とは何か!」そして、「国際金融システムの崩壊が、円滑な輸出入貿易取引を阻害し、我々の日常生活を脅かす事になること言う身近な問題として感じられるようになる。受講生が思わす「テレビのニュースや新聞記事の内容が身近な事として始めて分かった」と言う感想を漏らすことも少なくない。

(続く)




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

検索

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0 [Login] powered by a-blog

当サイトは為替証拠金取引を中心とした外国為替の取引に関するニュースのみに特化しています。乱立する為替取引・サービス情報を一同に介し、わかり易くジャンル分けすることで投資家・投機家が欲しい情報を即座に入手できるようにと思ったのが立ち上げの主旨です。またこのホームページに掲載している内容が正確であるよう最善を尽くしておりますが、内容についての一切の責任を負うものではありません。その旨ご了承願います。

FOREX PRESS

キャピタル・エフ株式会社

2002/11/15より運営開始