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為替今昔物語

ある投資家のケース(1)

2003年07月26日(土)

■為替取引は難しい

 先日、従来から親しくしている個人投資家が筆者を訪ねてきた。「少し長期的な観点から投資している口座では確実に儲けている。しかし、ディーリング目的の口座では、上手くいっているときは良いが、一旦相場予想が外れるとあっと言う間に損失が大きくなってしまう。為替取引は本当に難しい。」と彼。彼は筆者に相談する為に筆者の事務所に来たのではない。第三者に話すことで自分にあった投資手法を会得しようとしているのである。彼自身その原因は何か分かっているのだ。「常に相場に参加する事」と「レバレッジを目一杯使ってしまい自動ロスカットが実行されてしまう事」がその失敗の原因である事を。

■株式取引から為替取引に

 彼は一般の企業に勤める40歳台のサラリーマン。為替取引を始めて約2年。それまでは株式取引をしていたが、市場の透明さから個人でも為替取引ができる時代を熱望していたという。7月14日にジャスダック市場上場の日本コーリン株式会社が突然会社更生法を申請した。急成長企業として一般投資家の間に人気があった同社が債務超過であったとは寝耳に水の話。粉飾決算のではないかとの疑いも残る。これでは個人投資家は正しい投資判断ができない。彼も上場会社各社が必ずしも会社情報を正しく公表しているとは限らないとの思いがあり、株式投資から為替投資に対象を変えた一人である。

彼は将来為替取引で確実に儲けることができると筆者が期待している投資家の一人である。彼は毎日取引日記をつけ、為替取引を熱心に研究しているからである。為替取引実績は勿論の事、日米独で発表される経済指標の予想と結果、経済指標に対する為替予想と発表後の為替変動推移などを克明に記録している。そして、それを常に持ち歩いて為替相場に関係するニュースなどがあると常にメモしているのである。

■投資スタイル別に複数の取引会社で口座保有

 彼の投資スタイルは、為替の相場予測に基づく (1)中長期的な投資スタイル と (2)日計り中心の短期ディーリングスタイル の二つの投資スタイルを使い分けている。そのため、数社の取引会社に口座を開き投資スタイル別に口座を使い分けている。数社と取引していることは、一社が休業しているときのリスクヘッジ目的でもある。彼の場合、中長期と言っても一週間から数週間程度、値幅で1円を取引いくスタイル。外貨預金投資とは基本的に異なる。彼は少なくとも次の三社の取引会社に為替の口座を保有している。(A)少し長期的な観点から投資する電話取引会社、(B)為替情報が充実している取引会社、(C)手数料が安く、レバレッジが高い、短期的な為替ディーリング主体のインターネット取引会社。AとBの会社の手数料は往復20銭、レバレッジは10倍。Cの会社は手数料無料でレバレッジは50倍である。

■ロスカット注文の置き方

 仮に、ドル相場推移を「短期間のレンジで見ると117円〜120円、少し長期的なレンジで見ても116円から122円のレンジ相場で推移」と予測したとしよう。彼は中長期的な投資目的では、117円台でドルの買い注文を置き、1円上で指値注文、115円でロスカット注文を置くのである。そしてそれを繰り返す。彼の取引の特徴は利食いができるときは確実に利益を確定し、ロスカット注文はその時の相場の勢いから取引レンジを少し外れても決してロスカットが実行されない水準にロスカット注文を置くことである。

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当然のことながら、ロスカット注文が実行される前に追加証拠金が必要になることや自動ロスカットが実行されることが無いように十分な証拠金を預けている。もっともレバレッジが低い取引会社と取引しているので、自動ロスカットにあたる可能性は低い。新規のポジションメイクは成行注文でなく、自分の投資シナリオに基づいて指値注文を置く。決して相場についてはいかない。しかし、ディトレード目的の投資スタイルでは、全く違う取引方法をしているが、その詳細については紙面の都合で次号で紹介する。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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