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投資家心理

2003年06月25日(水)

■最近のドル相場

最近のドル円相場は短期間のレンジで見ると117円〜120円、少し長期的なレンジで見ても116円から122円のレンジ相場で推移している。レンジ相場と割り切り、「ドルが上がったら売り」、「下がったら買い」を実行し、確実に収益を積み重ねるタイプの投資家にとっては、良い相場環境と言えるでしょう。米国経済のデフレ化懸念と日本経済の脆弱さがドル相場の微妙な均衡を保っている結果であろう。今後のドル円相場推移を見る上で留意しておかなければならない事は、6月13日付け日本経済新聞の記事によると「米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)に粉飾決済疑惑がある。」と報道されている事である。米ドル暴落のきっかけとなった米国エネルギー大手企業エンロンの倒産により明らかになった粉飾決算の露見並のインパクトが考えられるからである。

■投資家心理

レンジ相場と割り切れば上手く稼げることが分っても実際に売買すると上手くいかない場合が多い。為替取引のみならず株式取引や商品取引など金融取引でお金を儲けることは実際には大変難しいこと。プロの為替ディーラーでも勝ちつづけることが出来るディーラーはほんの一握り。むしろ数ヶ月で元金を2倍あるいは3倍にしたというプロのディーラー顔負けの個人投資家が多い。しかし、そのうちの殆どの投資家がその後の取引で大きく損を出すケースが多い。何故だろうか? その答えは投資家心理にある。

■人間心理

 人間には欲望がある。欲望が旺盛ということは決して悪いことではない。むしろ生きている証であり、大いに発揮すべきである。食欲、性欲、物欲(金銭欲)、出世欲、名誉欲など人間には様々な欲がある。しかし、その欲望が行き過ぎると落とし穴が待っている。投資においてもその通りである。

投資の世界では「ビギナーズラック」という言葉がある。最初の頃はお金を投資することに神経を使い、少しでも収益がでると反対取引をして収益を実現する。それを何回か繰り返すうちに儲けることは簡単だと思うようになる。そして取引量を増やして投資すると実現収益も大きくなってくる。この頃には「自分は投資の天才かもしれない。」などと妄想するようになる。

■よくある取引パターン

 そうなった時、不思議なもので、何故かあまりよく考えないであるいはもう一回だけ大勝負して後は勝ち逃げをしようと思い、魔が差したように一度に多額の取引をするのである。その途端、相場が逆に行き大きな損を出すのである。その頃は、自分の相場感が正しいと信じるようになっているので、相場が逆に行っても現実を事実として受け止めることが出来なくなっている。そして「相場が間違っている」と思い込み、ロスカットにかからないように、取引業者に証拠金を送金して必死になって持高を維持するのである。
 
あるいは多額の証拠金を送金して、少しでも相場が戻せば含み損が解消できるように持高を2倍、3倍と増やしてしまう。持高を増やした事が損失額に弾みをつけることになる。精神的に耐えられなくなるほどの評価損失額になって、初めてロスカットを行う。そして実現した損失額の大きさに呆然とするのである。この事は決して稀なケースでなく、多かれ少なかれ誰でもが経験する良くある取引パターンである。

■持高管理と資金管理

 上記の取引パターンは為替取引固有の特徴でなく、株式投資や商品投資など市場性商品投資全てに全く同様なことが言える。筆者も株式取引のおいて同様の経験をしている。人間である限り、お金を儲けたいという欲望があり避けて通れない問題。そして、儲かると慢心して持高管理や資金管理がおろそかになることも人間である限りそうなる可能性が多いのも事実。
 
そこで必要なのは徹底した「持高管理と資金管理」である。そのために適切なロスカット注文の仕方を会得することが為替取引に不可欠である。ロスカット注文を適切に活用すれば、立ち直れない程大きな損失を出すことは無くなる筈である。持高がゼロになって初めて、自分の持高に好意的な相場推移願望でなく、冷静な相場推移予想が可能となる。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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