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FXオンライン・ジャパン株式会社 代表取締役社長 ジェームズ・ガウ氏(第3回)

2009年12月21日(月)

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■ついにFXオンライン立ち上げへ

2000年にING証券会社に転職し、セールストレーダーとして働いていましたが、2年後に再び起業のチャンスが巡ってきました。友人から「バンクーバーで一緒に居酒屋をやろう」と誘われたのです。私も、私の外国人の友人も、皆、居酒屋が大好きです。海外にはないユニークなものだったので、紹介すればきっと現地でも流行ると思いました。私はまた出資者となり、友人は渋谷の居酒屋で修行して開業の準備を進めていましたが、私は土壇場でこの計画を断りました。実はこのときFXも考え始めていたのです。

FXオンラインを立ち上げたのも、海外で居酒屋をやる発想とまったく同じです。海外でポピュラーなものは日本でも受ける。逆もまた然りです。イギリスでもアメリカでもFXがスタートしていました。トニーと私は96年から1年ほど個人的にFXをやっていましたから、イギリスと比べて日本では手数料が高くて、スプレッドが広いことは知っていました。

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そこで、改めて日本のFX業界の現状を調べてみたら、信じられないほど悪い状況でした。当時、イギリスではリアルタイムレート表示は当たり前で、スプレッドは5銭、手数料は無料でした。それが日本ではスプレッド50銭、手数料2万円。世界のスタンダードからあまりにかけ離れている。あり得ないと思いました。しかし、だからこそチャンスがあると思ったのです。

02年12月トニーと2人でFXオンラインを設立しました。知り合いのヘッドハンターのオフィスに2つ空いている机が有ったので交渉して借りることにしました。そして2台のラップトップパソコンを購入しました。インターネットの知識もB2Cビジネスの経験もありませんでしたので、まずはフランチャイズ方式で開業して、イギリスのFX会社のホワイトレーベルになり、システムやノウハウを導入しました。

ただ、最初は成功するかどうか見当もつかなかったので、ポケットマネーくらいの軽い気持ちでした。ところがその直後、私もトニーも突然会社を首になってしまったのです。しかし、解雇されたことで、私たちはFXオンラインに全力を注がざるを得ないようになってしまったのです。特にアイデアもなく、私たちはまったくの無知でしたが、逆に無知なことが良かったのです。もしことの大変さが分かっていたら、やらなかったでしょうから。

■口コミベースで評判が高まる

輸入したシステムを日本仕様にし、簡単なHPを作って、設立から3か月後にサービスを開始しました。スプレッドは3銭、手数料は2,000円。他社と比べたら断然安い。日本一のサービスだと自信満々でした。ですから、リリースして待っていれば自然に顧客が集まってくると思っていました。ところが契約数は全然増えない。電話も鳴らないので、どうしてだろうと不思議がっていましたが、当たり前です、HPがあるだけですから。誰もFXオンラインなんて知らないし、資本金も少なかったので、怪しい会社だと思われていたのかもしれません。

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それに気付いて、HPを作り直したり、資本金を増加したりして、とにかく信頼してもらえるよう最大限の努力をしました。口コミや掲示板にFXオンラインの評価が載ることが多くなったことも、信頼性を後押ししてくれました。

FXオンラインを設立して3年間、私の給料はまったくありませんでした。自分の貯金がどんどん減って行くのはとても恐怖だったので、またマネーブローキングに戻って仕事をすることにしました。いわば出稼ぎのようなものです。マネーブローキングは、お客さんが注文をくれるまで、95%の時間は特にやることもないので、その時間を使って、こそこそとパートタイム的にFXオンラインの仕事をしていました。

1年してまたフルタイムに戻ったときは、私とトニー以外に社員は3人ほど増えていました。ホワイトレーベルとして運営している間に、FX業界のことはもちろん、オンラインやマーケティングなど本当に多くを学びました。それと平行して、独立を視野に入れ、ビジネスをもっと大きくするために、良いプラットフォームやツールバーを常に探していたところ、見つけたのがFinateckでした。

■日本初の手数料無料に踏み切る

05年3月、私達はホワイトレーベルから独立し、新たなスタートを切りました。このステップが非常に良かったと思います。独立したことでFinateckという高品質のサービスの提供ができ、また総コストも抑えられるようになりました。また、このステップを踏んだことが、日本初となる手数料無料サービスを実現するきっかけになったのです。

05年2月1日に手数料無料化に踏み切りました。手数料無料化を開始するにあたり、上手く行くかどうかは賭けのようなものでした。無料にすれば利益は落ちる、その分、多くの顧客を獲得しなければ経営は成り立たない。ただ、横ばいだった売り上げを伸ばすには何か大きなインパクトが必要でした。

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設立当時からずっと「一番よいサービスを提供しよう」と心がけてきましたから、お客様が気づかないところで儲けるのは絶対に嫌でした。多くのFX会社はマーケティングに多くのお金を費やしていますが、我々は競争力、誠実性、透明性が最も重要だと思っています。お客様は、最初、手数料無料だったらFXオンラインはどうして儲けるんだと疑心暗鬼したと思います。

でも、すぐに、手数料をチャージする必要がないことをお客様に分かってもらえるはずだ、我々は正しいことをしているのだ、そう思って、ときに弱気になる気持ちを何ども奮い立たせました。

突然、人生が変る瞬間がやってきました。売り上げは一気に10倍近く膨れ上がったのです。手数料無料化が成功するかについて、実はある啓示があったのです。それは私がインドのビザーリで40歳の誕生日を祝うべく滞在していたときのことでした。2月20日の誕生日の朝、壊れた屋根の隙間から椰子の実が落ちてきて、私の頭に当たって目が覚めたのです。

なんとも奇妙なことだなと思いながら、その日、トニーに手数料無料化の手ごたえを聞こうと電話をしたら、彼は 「ジム、初日に10人の口座開設があったんだよ!」 と言うではないですか。それまではせいぜい1週間に2人程度だったのです。椰子の実が福音だったのでしょう。

「The life begins at Forty(人生は40歳から)」という英語のことわざがありますが、まさしく自分の人生はこのとき境にして大きく変わったのだと思います。


(第4回に続く)

(第1回)地質学は「インディー・ジョーンズ」ではなかった
(第2回)日本でのビジネスを夢みる
(第3回)日本初手数料無料化のエポックメーカー
(第4回)大型提携で新たな飛躍を目指す

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FX・外国為替取引ニュースサイト「FOREX PRESS」と投資情報サイト「Klugクルーク」による共同企画「FX取引会社社長インタビュー」。FX取引会社の社長に焦点をあて、社長のご経歴やご活躍ぶりといったこれまでの軌跡から、企業経営の姿勢、今後の方向性や展開などをお伺いします。

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