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楽天証券株式会社 代表取締役社長 楠 雄治氏(第3回)

2009年08月24日(月)

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■人生で一番勉強したシカゴ時代

留学経験ゼロの私は、シカゴに着いて最初の3、4カ月は、何を言っているのか全くわかりませんでした。シカゴに着いて早々に授業も始まりましたから、かなりきつい状況でした。言葉もちゃんと噛み砕いて聞こえてこないですから、予習を必死でやるしかありません。授業で配られたテキスト、買ったテキスト、パケットと呼ばれるプリント集など、教材は大量にある中、全てに目を通して、やっと何とか理解できた、という感じでした。

シカゴ大学にいる間は、かなり勉強をしました。当然、勉強しないと、ついていけませんし、卒業もできません。おそらく、この時が人生の中で一番勉強したと思います。試験前は、朝から晩まで勉強をしていましたし、ディスカッションに参加するために、頭にケースを入れておくための予習も必要です。また、授業の日に、自分なりの考えを書いたペーパーを用意し、スタディグループをつくって、役割分担してペーパーまとめたりしていました。こういうことのために、かなり時間を費やしました。

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自分は、私費で留学していたので、卒業後の就職先を探すために、会社の説明会にも参加しました。こうした説明会は、カンパニープレゼンテーションと呼ばれており、ほぼ毎日開催されます。気になる企業のプレゼンがあるときは、参加登録をして、スーツに着替えて出かけていました。こうした活動にも時間を取られていました。

ビジネススクールの最初の1年間は、キャンパス内にあるインターナショナルハウスという寮に住んでいました。ただ、2年目にはいると、寮はご飯がおいしくないこともあって嫌になったので、友達と一緒にルームシェアで2ベッドルームのアパートを借りました。

■円高で救われた留学費用

留学中の費用は、2年間で800万円から900万円ぐらいでした。そのうちの500万円近くは学費で、あとは、生活費です。生活費は、家賃を含めてだいたい月に1,000ドルくらいです。食費は、1日10ドルを目安にやっていましたね。

900万円と聞くと、かなり多額の金額のように思われるかもしれませんが、私の場合、留学していた時期が1994年から96年、つまり円が80円を切るような円高が進行していた時期だったので、かなりラッキーだったと思います。私の場合、94年に1ドル100円を割り込んだときに、円をドルに換えて、95年に80円ぐらいになった時に、残ったお金を全てドルに換えました。おかげで、円換算でみると、かなり円高に助けられたことになります。これがなかったら、途中で帰って来ざるを得なかったかもしれません。

シカゴ大学でMBAを取得後、ATカーニーという大手の経営コンサルティング会社に入社しました。シカゴ大学のカンパニープレゼンテーションで、日本人学生向けにATカーニーの東京オフィスからリクルーティングスタッフがやって来たので、面接を受けたところ、オファーをいただきました。

■コンサルティングから実業の世界へ

当時、ATカーニーでは、アウトソーシング世界最大手のEDS(エレクトリック・データ・システムズ)が子会社化したばかりで、経営コンサル部門として、ITに関するコンサルティングもしっかりやっていこうという計画がありました。私は、SE出身ですし、MBAも取得していますので、ATカーニーのニーズと、ちょうどマッチしていたことになります。

ただ、当時、ATカーニーの東京オフィスは、約100人くらいしかコンサルタントがいませんでした。この程度の規模では、自分がシステムだけを専門にするのは無理があるので、何でもやりました。マーケティング、事業戦略、システム、業務改革、など様々なテーマをやりました。

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ATカーニーでの仕事は、ビジネススクールで学んだことの実践編みたいなところがありました。実際のクライアントに対して、様々な考えを適用していくといったところです。業界を超えていろいろな課題に対して取り組むので、かなり視野が広がりますし、経験も積めます。

ただ、ATカーニーで仕事をしていくうちに、もう一度、実業の世界に帰ろうと考えるようになりました。通常コンサルティングでは、こういうふうに変えていきましょうとクライアントに提案しますが、そこから先は、クライアント企業のスタッフの人にバトンタッチしていくのが一般的です。しかし私は、実業志向が非常に強い人間ですので、アドバイスのビジネスは、そろそろいいだろう、という気持ちが強くなってきました。そこで、ATカーニーに入社して2年半ぐらい経ったところで、なにか面白い仕事はないかと探し始めるようになりました。

■DLJディレクトSFG証券・國重社長との出会い

そんな時、米国のDLJがDLJディレクトSFG証券というネット証券を日本で始めるという話を耳にしました。私は、米国にいた当時からDLJの存在を知っていました。トップクラスの投資銀行が親会社の企業が、ネット証券会社を日本で本格的に始める。しかも、住友とジョイントで始めるということなので、これは結構おもしろそうではないかと思い、話を聞きに行きました。その時に会ったのが國重です。國重は、私と話をした後、その場ですぐに、「明日から来て一緒にやろう」と誘ってきました。私もその場で即決しました。そして1カ月後に入社しました。

國重との面接の時は、システムを統括するCIOのポジションという話でしたが、何日か後に、システムは、当時、株主の1社であったIIJ(インターネット・イニシアティブ・ジャパン)から人材を出してもらう方向で動き始めているので、マーケティングを担当してくれないかという話が来ました。マーケティングは、ATカーニーでのプロジェクトの経験もあったので快諾しました。

(第4回へ続く)


(第1回)広島生まれの広島育ち
(第2回)古代史研究の学生がシステムエンジニアに
(第3回)キャリア構築のためにシカゴ大学へ
(第4回)ネットを通じてシームレスな投資サービスを

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