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為替今昔物語

昔物語〜為替と私とその変遷(4)

2003年04月01日(火)

ご挨拶

私事ですが、平成15年3月31日付けにて、FXCMジャパンを退社致しました。今後は特定の企業に属さずに、外国為替証拠金取引市場の健全な発展に引き続き微力を尽くす所存です。このコラムも継続いたしますので引き続きよろしくお願いいたします。

1981年〜1998年までのドル円相場
- 年末終値 変動幅 変動幅累計 備考
1981年 220円25銭 △16円65銭 ▲137円40銭 2月:レーガノミックス
1982年 235円30銭 △15円05銭 ▲122円35銭 -
1983年 232円00銭 ▲3円30銭 ▲125円65銭 -
1984年 251円58銭 △19円58銭 ▲106円07銭 5月:日米 円ドル委員会
1985年 200円60銭 ▲50円98銭 ▲157円05銭 2月:1ドル270円台まで戻す 9月:プラザ合意
1986年 160円10銭 ▲40円50銭 ▲197円55銭 5月:東京サミット(G5→G7体制に) 10月:英国金融ビッグバン
1987年 122円00銭 ▲38円10銭 ▲235円65銭 10月:ブラックマンデー
1988年 125円90銭 △3円90銭 ▲231円75銭 -
1989年 143円40銭 △17円50銭 ▲214円25銭 4月:消費税導入
1990年 135円40銭 ▲8円00銭 ▲222円25銭 -
1991年 125円25銭 ▲10円15銭 ▲232円40銭 -
1992年 124円65銭 ▲0円60銭 ▲233円00銭 -
1993年 111円89銭 ▲12円76銭 ▲245円76銭 -
1994年 99円83銭 ▲12円06銭 ▲257円82銭 -
1995年 102円91銭 △3円08銭 ▲254円74銭 4月:ドル最安値79円台をつける
1996年 115円98銭 △13円07銭 ▲241円67銭 -
1997年 129円92銭 △13円94銭 ▲227円73銭 6月:日本版金融ビッグバン発表 11月:北海道拓殖銀行破綻、山一證券自主廃業
1998年 113円88銭 ▲16円04銭 ▲243円77銭 4月:新外為法施行(外国為替業務完全自由化) 8月:日本長期信用銀行国有化 10月:外国為替証拠金取引開始
■レーガノミックス

ニクソンショックから10年間でドルは円に対して下落し、1978年10月には1ドル=176円となった。これは1970年末の相場357円から半値以下の水準であり、金額にして181円も下落した。

しかし、1981年に大統領に就任したレーガンは70年代長期低迷していた米国経済を立て直すため、歳出削減、大幅減税そして規制緩和政策の「レーガノミックス」を発表した。

強いアメリカの復権と米ドルの高金利を背景としてドルは上昇し1982年8月には265円までドルは戻した。為替相場は、1978年10月の最安値の176円から1982年8月の265円まで約4年で約50%、金額にして89円と今では考えられない荒っぽい動きをしていた。

■プラザ合意

1985年9月、ニューヨークのプラサホテルで先進5カ国(アメリカ、イギリス、フランス、西ドイツ、日本)の蔵相、中央銀行総裁会議が開かれた。その会議で、米国の貿易赤字、財政赤字という経済ファンダメンタルズを考えると現在のドル相場は実態とかけ離れていることから、ドル高を是正することが望ましいとの意見が一致した。

翌日23日のドル相場は、前週末の239円台から226円台と1日で約13円も下落。1週間後の30日の相場は216円台とさらに10円も下落した。一週間で23円のドル相場の下落と激しい相場変動であった。外国為替証拠金取引で10万ドル買持していると、1週間で23円×10万ドル=230万円の損失となり、20万ドルの買持であれば460万円の損失となる。

■ドル歴史的最安値

プラザ合意によるドル相場の調整は、当局の思惑以上にドルは下落を続けた。相場というものは当局の思惑通りにいかず、行き過ぎることが常である。当局が妥当であると思う水準でドル買い介入を行いドル相場の安定を図ろうとするが、相場の勢いには抵抗できず1994年6月には1ドル=100円を割り込んだ。
 
相場というものは勢いがつくとならなる相場を要求する傾向にある。100円は絶対に割り込むことは無いといわれ何度か100円割れを試したがその度にサポートされていたが、実際に100円を割り込むと今度は1ドル=80円、いや1ドル=50円になだろうという予想が紙面をにぎわし、実際に市場はその相場を要求するのである。事実ドルは1995年4月にドルは歴史的最安値1ドル=79円台をつけた。

■ミスター円安

しかし、一説に1ドル=50円説もあったドル安に終止符を打つ時がきた。ミスター円安で知られる榊原英資氏(現慶応大学教授)が大蔵省(現財務省)国際金融局長に就任すると、「円は実力以上に高くなっている。1ドル=110円が妥当なところ」と周囲に宣言し、かつドル買い介入などにより円安誘導をした為である。ドルは徐々に値を戻し1995年9月には100円を回復した。ドルが100円を割っていった時は、再び100円を回復することは誰も考えもしなかったことであるが、相場反転するとドル相場はあっさりと100円を回復するのである。このように為替相場は予想外の展開になることがよくある。

■ドル再び大暴落

その後ドルは堅調相場となり、1998年10月に147円まで値を戻した。その背景には1998年4月に改正外為法が実施されたことから、高金利の外貨預金がブームとなり、ドル買需要旺盛であったことにある。事実筆者が勤務していた銀行でも顧客からの為替オーダーはその殆どが買いオーダーであった。買い意欲が強い時期であった。

そのドルが1日にして暴落するのである。1998年9月末に巨大ヘッジファンドの破綻のニュースをきっかけとして、ドルは10月7日の一日で130円から119円まで11円も下落した。その翌日の安値は111円であるのでなんと2日で20円近くも暴落したのである。後日筆者は学生時代からの友人と会った時、彼は「外貨預金で大損をした。」といって怒っていた。銀行の勧めもあって147円で外貨預金をしたのである。その時をピークとしてドルは下落し、2ヵ月後には上述の通り2日で20円も下落したのである。

■ポジション管理および資金管理

筆者が、著書「わかりやすいインターネット外国為替取引」(平成13年6月、日本法令出版)や投資雑誌などで折に触れ、外国為替相場はあるとき突然大きく相場変動することがあるので、為替ポジション管理および資金管理(ロスカットオーダーの活用)が重要であると説いているのはこのような相場を実感しているからである。

そして、為替ディーラー経験者がドルの新規ポジションを取るときにドルの売り時を考える傾向にあるのは、このようにドルが下落する局面では、短期間に大幅な下落をする傾向にあることを実感として経験しているからである。ニクソンショックに始まり、プラザ合意、ヘッジファンドの破綻時のドルの下落はまさにその象徴的な出来事であった。

その後は比較的安定的な相場で推移しているが、上述したように外国為替証拠金取引はレバレッジが大きいため少ない変動でも大きな損失を被る可能性がある。外国為替取引には「ポジション管理および資金管理」を徹底しよう。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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