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国際詐欺メールにご注意

2003年03月11日(火)

 最近、「URGENT BUSINESS PROPOSAL」と題して下記のような内容のメールが当社へ送信されてきた。今回は、数年前からこれと同じような内容のメールを信じて返信した結果詐欺にあったという事例がおきていますので、注意していただきたいと思い採り上げることにした。

■海外からの怪しい手紙

 筆者が最初にこのような内容を知ったのは、今から約7年前の平成8年のことである。その年の3月に筆者は日本貿易振興会(ジェトロ)の輸入ビジネスアドバーザー(平成12年度から貿易アドバイザーに名称変更)の第二期生として認定を受けた。認定式が終わり、第一期生との交流会が開催された。その時にあるアドバイザーから郵送またはファックスで海外から怪しい手紙が送られてくることを聞いた。彼はこのような怪しい手紙は無視するように言っているが、信じてしまう人が意外に多いことを話してくれた。

ある時、彼は顧問をしている輸出メーカーの社長から英文の手紙を翻訳するように依頼された。彼は怪しい内容なので返事を出さないようにアドバイスをした。しかし、この社長は「私にもラッキーなチャンスが巡ってきた。3000万ドルの3割(日本円にして1億円強)の謝礼を貰える絶好の機会を逃したくない」と強く信じて、彼のアドバイスに従おうとしなかったと言う。彼は「送金口座を教えるだけで1億円強の謝礼がもらえるという上手い話は絶対におかしい。何があっても知りませんよ」と何度も話してようやく納得してもらったそうである。

その後、どこで調べたのか分からないが、筆者自身の自宅へこの種の郵便が何回か郵送されてきた。ファックスで送られたことも何度かある。最近では会社宛にメールで送信されるケースが多い。今年になってからも数回ある。社員には「決して返信しないように。すぐに削除するように」言ってある。

差出人は政府の高官であったりまたは政府高官の子息だったりするが、内容は全て資金送金するにあたり協力を求め、その謝礼金を払うと言う点で同一である。発信元はアフリカのある特定国である。ちなみに未亡人からのメールは今回始めてである。

どのようにしてお金を失うかの具体的なことはここでは敢えて紹介しないが、謝礼金が払われることは絶対にない。それどころか、1億円の謝礼金に目が眩み、気が付かないうちに数百万円のお金を支払うことになる、十分に気をつけていただきたい。

■絶対はありません

 私は長年銀行で外国為替取引や証券取引をしてきた経験から当社が主催する「外国為替セミナー」などで折りに触れ、「金やガソリンなどの商品先物取引、外国為替取引および株式や投資信託取引などの金融商品で必ず儲かる商品は絶対に無い。」と訴えている。「円安になるから外国為替取引をしましょう」などのセールストークを信じて米ドルを買い、円高になった結果思わぬ損失を被ったということは絶対に無いようにしましょうと啓蒙している。

本件のように「ある時突然大金が貰える話は絶対に無い」ことも絶対に無いということをここで強調しておきたい。

メールの主旨は次の通り

○ 私は2人の娘をもつ未亡人である。アフリカの○○国に住んでいる。
○ 夫は勤勉なビジネスマンであったが、最近突然の自動車事故で亡くなった。
○ 夫は3000万ドルの資金を用意してアメリカでビジネスを始める予定であった。
○ 我国の法律によると、私と二人の娘は夫の財産(資産および現金)を相続する権利がない。
○ 我国の伝統的なそして前近代的な法律は、男性の財産を女性に相続させることを許していない。
○ 夫のビジネスの経営権やその他の財産は彼の直系の兄弟の一人に受け継がれる。私も自動的に彼の妻になる。
○ 幸いなことに、夫がアメリカで新規にビジネスを始めようとして用意した3000万ドルは家族が知らない銀行の勘定に預金されている。
○ このことを知っているのは私の弁護士と私だけ。
○ 私は娘の教育資金としてこのお金を使いたいと考え、銀行の担当者と相談した。
○ 銀行担当者は、最良の方法はこの資金を我国から外国の口座へ送金することである。その後、私達に協力してくれる人が現れたら、彼のアドバイスを聞きながら新規事業の立上げに使ったらどうかとアドバイスを受けた。
○ そこでお願いがありますが、この資金の送金先の銀行口座を用意して教えていただきたい。
○ 賛同の返信が到着次第、送金明細を知らせる。
○ お礼に、送金額の30%を差し上げる。
英文は次の通り

Dear Sirs,
I greet you in the name of our lord. My name is Mrs. ○○○. I am a widow and a mother
of two all girls. I know you will see my letter to you as an embarrassment considering the fact that we do not know ourselves. I plead with you to be patient with me I feel very pleased to contact you for some assistance and business relationship.
(中略)
 
My late husband intended to establish a business in the united states of America with the sum of$30 million united states dollars, but unfortunately he died before this proposed venture.
(中略)
Unfortunately to this wicked family members, the $30million united
states dollars which my late husband intended to use in establishing a business in the United States was deposited in a bank account unknown to his family .I and the lawyer is the only one aware of this money,
(中略)

According to the staff of the bank, the best way to secure this money
is to transfer this money to a bank account outside the country. For safe-keeping, later it will be used for business establishment subject to the Advise of whosoever finally assists us.
At this juncture, I there fore ask for your sincere assistance in
providing us with your bank details and the enablement to facilitate the remittance of this fund into your nominated account.
(中略)
However, I have decided to give you 30% of the total money as a reward for your sincere assistance and the remaining 70% of the money will be for my investment ・・・
(中略)
To be able to help me, kindly send through my email, your personal details including your contact information for easy communication. Thanking you for
your anticipated response

差出人名 E-Mail アドレス



Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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