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多極化する金融世界

FXレバレッジ規制、CFDに傾倒するFX業者

2009年05月26日(火)

ここ最近、FXに対する規制強化が話題となっております。中でもレバレッジ規制の関心は高く、金融庁が提示した「25倍まで」案がそのまま通れば、ハイレバレッジを売り物にしているFX業者だけでなく、通常のFX業者にまで大きく影響を及ぼすことは間違いないと思います。

そうした規制強化の動きの中、新たな収益源(あるいは規制強化を逃れるための手段)としてCFDへの関心が以前にも増して高まっています。今回のFX規制強化についてCFDは含まれておりませんので、例えば株式や指数、商品といったCFDを既存のFXと同様、ハイレバレッジで提供することは、そのシステムも似通っていることからFX業者がCFDに傾倒するのは容易に想像できると思います。

しかし、CFDはFXとは違い、ボラティリティが高く、また24時間取引できるものもあれば現地の取引所の時間に制限されるものもあります。相対的なリスクとしてはFXよりもはるかに高い(米リーマンのように一晩で0円になってしまい、レバレッジをかけた分の金額がそのまま損失になってしまうケースもあった)ので同様のレバレッジを設定できるかと言えばそうではないと考えられます。また、株式や指数には著作権があり、その商品設計については許可を得る(あるいは契約を締結し、いくらかのロイヤリティを支払う)必要があります。この部分についてはCFDの取扱いを検討している業者(実際に取扱いしている業者も含めて)は認識が薄く、権利者との間で問題になっていると聞き及んでいます。

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さて、現在CFDを取り巻いている状況ですが、CFDを取扱っている業者のほとんどは海外のホワイトラベル業者と提携し、システムを借り受けて顧客にサービスしています。この場合、システム利用料は取引の価格に織り込まれていることが多く(あるいは取引量に応じてのディベート)、FXのような収益力は実現できておりません。FXに変わり得る収益力を構築するためには自社で内製化するしかなく、また株式や指数といったCFDをカバーできる相手先を探す必要もあります。内製化するまでには上記の著作権のこともありますが、今後は“CFDの内製化→コスト競争”となるのは容易に想像できますので、この点について注目していくと面白いのかもしれません。個人的には今回のFXレバレッジ規制はFX業者だけではなく、彼らに対してシステムを開発しているシステムベンダーにも大きく影響を及ぼすと考えています。これまでFX業界を牽引してきたFX業者(とりわけ専業業者)が倒れることは彼らにとっても大きな収益源を失うことを意味していますので、おそらくCFDについても品質の高いシステムを開発し、提供する動きになるのではないでしょうか。

■おさらい

◎FXの規制強化によってFX業者は新たな収益源を確保する必要がある。
◎CFDはFXとシステムが似通っており、新たな収益源として関心が高まっている。
◎CFDはFXよりもリスクが高い。取引時間の制限やコーポレートアクション等、これまでFXにはなかったリスクがあり、CFDのハイレバレッジ化は安易に考え難い。
◎株式や指数のCFDを扱うには権利者との契約が必要。軽視しているところが多い。
◎CFDの現状は海外のホワイトラベル業者に依存しており、まだ内製化できていない。
◎システムベンダーの中にもCFDのシステムを開発し、提供する動きになりつつある。




Posted by 葛木茂樹

プロフィール

葛木茂樹

エヴァンジェリスト&コメンテーター / 葛木茂樹

かつては証券会社や情報ベンダーに勤務していたことがあった。それらで培ったノウハウを活かし、フリーのコメンテーターとして日々を過ごしてきたが、現在では某社のエヴァンジェリスト(伝道師)として職務に励んでいるようだ。前職のこともあり、当然ながら金融業界には強い。

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