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為替今昔物語

相場環境とスタイル、そして為替取引の基本

2002年12月27日(金)

 今年も残る所あと数日となったが、皆様にとって今年は良い年でしたでしょうか?

一昨年および昨年と約2年間に亙り一方的に続いた円安相場が、今年はちょっと様子が違った。年初131円台で始まったドル円相場は、2月に135円を付け、それが今年の最高値となりそうである。現在120円20銭程度が出会っているので、135円が最高値であると断言をしても構わないと思われるかもしれないが、今年の為替市場は後約4日間取引が行われる間にどのような出来事で相場が急変するか分からない。従って断言は禁物である。

■一番難しいのは時期

 一昨年および昨年のドル円相場は、いずれも12月にその年の最高値をつけている。その結果、ドル円の買いを先行する投資スタイルが有効的な投資手法であった。買い持高(ロングポジションともいう)を維持していて、一時的に評価損を抱えても、証拠金を十分に預けていればいずれはドル相場が上昇し収益が得られるチャンスが多かった。事実「終わりよければ全て良し」というが、昨年12月に開催した「FXCM為替クラブ」で、参加者の方全員に「外国為替取引の今年の結果と来年の抱負」を発表して頂いた時に、「証拠金残高を数倍に増やした。」と笑顔で発表した方が何人もいた。

今年は同様な投資手法が裏目に出て、高いレートのロングポジションを維持するために、ドル相場が下がる度に証拠金を追加しなければならなくなった事が多かった。そして、今年の相場は、過去2年間と違い、戻ってこなかった。その結果、当初予定していた金額以上の損失を被った投資家が多かった。

外国為替相場セミナーへいくと、「1ドル140円になる」とか「150円が妥当」とかさらにもっと大幅な円安ドル高を説く講師がいる。それを信じて常に買い持ち先行の投資スタイルは危険である。特に証拠金取引においては然りである。いずれ1ドルが140円さらに150円、いや一部の過激な講師が言ってるように200円とか300円になる時があるかもしれない。しかし、その前に投資元本が無くなってしまう可能性がある。
   
1ヶ月先に150円になるか6ヶ月先に150円になるかまたは200円になるのは1年先なのかでまたは2年先なのか投資スタイルは代えなければならない。

そもそも外国為替相場の長期予想で一番難しいのは、いつその相場になるかである。

従って、長期予測に基づく為替投資はとても難かしいことである。

■相場環境と投資スタイル

 第二次大戦後の外国為替相場推移は、360円の固定相場からドル安となりドルの最安値79円をつけ、現在120円となっている。即ち、過去の相場を見る限り、長期間外貨預金をもっていれば確実に資金を減らしていることになる。しかも、ドルは上昇するよりも下落する時の方が期間も長く値幅も大きい。
 
即ち、下図の通り歴史的にみるとドル高を狙うよりは、ドル安を狙った方が、利益幅が大きいのが過去の相場推移からわかる。

画像(320x240)・拡大画像(400x300)

勿論、相場が過去と同じ推移を辿るとは限らないが、しかし、為替相場は上がりつづけることはない(この点が株式投資と為替投資との大きな違いである)。為替相場は毎日1円程度上がったり下がったりしている。短期間の値幅狙いが、為替取引基本となる。

事実、筆者は、1980年代後半から1990年代前半、銀行の為替ディーリングが華やかなりし頃、為替ディーラーを育成、指導そして管理する立場にあった。為替ディーラー達には「日中持高限度枠」を設けてその限度額の範囲内で為替ディーリングを行い、売買益狙いをしていた。日中持高限度額とは、外国為替持高の最高額を限定することおよび当日持った外国為替はその日の内に反対取引を行い、持高を翌日に持ち越さないとう規則である。銀行の為替変動リスク管理の基本は、「大きなポジションを持たない」ことと「外国為替を長時間持たない」ことにあるからである(なお、チーフディーラーにはロールオーバー限度額を設け、僅かな金額の為替持高を許容していた)。

ドル買を先行した投資手法は円安傾向が一方的に続いている間は効率的である。しかし、相場環境が変わった今もう一度投資スタイルを考え直してみては如何であろうか?
 

来年は、多くの投資家が、外国為替取引のリスク管理を徹底した投資手法を確立し、上昇相場でも下降相場でも、利食いとロスカットを確実に行い外国為替取引で投資利益をあげることを希望する。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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