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為替今昔物語

FX取引を貿易取引(実需取引)に有効活用を提案

2008年04月14日(月)

■円急騰で発生したトラブル

 全米5位のベアー・スタンズ証券会社が経営破綻状態との報道を受けて3月17日の外国為替相場は大荒れとなった。米ドルが12年振りに95円台まで急落し、当日の高値と安値の差は3円を超えた。円は他の通貨に対しても急騰し、各通貨の変動幅はユーロ円で3円超、豪ドル円で5円超、ポンド円では7円を超えた。翌18日の相場も大荒れだったが、17日の円相場の行き過ぎ相場に対する行って来い相場だった。
 想像を超える円相場の急騰で、強制ロスカットを執行されたケースが少なくなかったと言う。投資家と一部の業者でトラブルも発生したようだ。FX業者の事務処理遅延により、円高のピークに近い相場でロスカットが執行されたと言うトラブルもその一つ。 このトラブルは、顧客証拠金がFX業者の口座に入金され次第自動的に取引口座に反映するシステムがあれば避けられたケース。また、業者の担当者の対応が「弊社には責任がない」とマニュアル通りで誠意が感じられなかった事もトラブルを大きくしたようだ。

■業者はトラブル発生を少なくする対応が急務

 この投資家の場合、後から証拠金を送金した配偶者の取引口座が自分の口座よりも早く反映されて強制ロスカットを免れたと言う事実がある。にもかかわらず、「弊社の事務処理ルールに従い、受付順に処理をしたので、弊社には責任がない」との無機質な説明に怒っていた。担当者の為替相場に対する知識レベルがこの投資家以下であったことも投資家を納得させることができなかった一因であろう。業者は顧客ニーズに応えるシステム構築と人材教育の重要さを認識し、その対応を図ることが急務である。

■FX取引業者のもう一つの社会的な役割

 FXの取引量は、大荒れ相場後も、伸び率こそ減少したが取引量そのものが急減することはなかった。それだけFX取引の手数料の安さ、便利さ、手軽さなどのメリットが一般的に認知されてきたと言えるだろう。外国為替業務自由化のメリットだ。 しかし、貿易業者はこのメリットが未だ享受できていない、銀行手数料が安くなっていないからだ。
 FX業者が貿易業者に為替手数料の安さを提供できれば、FX取引は社会的な役割を担うことになる。筆者は、数年前から「FX取引は、資産運用の外貨分散投資、短期的なディーリングによる収益狙いなどの資本取引だけで無く、貿易業者の為替相場変動リスクヘッジや格安の外貨調達手段として、輸出入などの実需取引に効果的に活用できる取引である」と複数の業者に提案してきた。
 しかし、「貿易業者がFX取引を使いこなすには、先ず貿易業者への啓蒙が必要である」と話すと、即効的な取引増が見込めないことから、貿易業者に対するマーケッティングに踏み切る業者は皆無であった。 

■貿易業者に対するセミナーの必要性

 筆者は、ジェトロ認定貿易アドバイザーでもあり、貿易業者を対象として「貿易実務セミナー」をする機会が多い。外国為替に対する参加者の知識を聞くと、「外国為替は難しく自分とは関係が無いと思っている。専門家である銀行に任せている」との意見が多い。実需取引のマーケッティングには、貿易業者に対して「貿易相談」で貿易情報提供と「FX取引の効率的な活用セミナー」が不可欠である。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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