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2007年FX市場のさらなる発展のための課題(その6)

2007年05月11日(金)

■ジェットコースター死亡事故

 5月5日のこどもの日に、若い女性が楽しみにしていたジェットコースターに乗っていた所、途中で車軸が折れ鉄製の手すりに衝突した事故で一命を落としたと言う。被害者にとっても、そのご家族にとっても全く「悪夢のような出来事」だ。
 大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」で起きた事故だ。筆者は、同社が目先の利益を優先する余りに、入場者の安全管理の徹底を怠った結果の事故と考える。これでは、被害者は全く浮かばれない。業種を問わず、目先の会社の利益のみを考え、消費者不在の営業をする会社は存続する筈は無い。会社の経営者はこのことを実感していただきたい。

■レフコFXが和解案を提出

FX業界においての「悪夢のような出来事」は、2005年10月におきた米国大手先物業者レフコ倒産であろう。顧客の口座は凍結され入出金が出来なくなったが、倒産後1年6ヶ月経過してようやく進展が見られた。
 レフコFXのIB業者であった株式会社ベルフォードキャピタルマネジメントによると、去る3月にレフコFXから和解の提案があり、和解案を受諾した口座保有者に対して、4月にレフコFXから精算金が返還されたと言う。返還率は2007年7月末の口座残高の57.5%。これは、米国破産裁判所が提示している分配率よりも20%程高い。
  ある投資家は、「あの事件の発生から丁度、1年と半分を経た処でした。とてもとても長い沈鬱な期間でした。まさか自分がこんな事件に巻き込まれるとは未だに悪い夢のようです」と言っている。

■FXCMの憂鬱

 レフコFXの業務受託をしていた米国FXCMにとっても、レフコ倒産のニュースは悪夢であったに違い無い。レフコFXの業務受託事業はFXCMにとっても大きな収益源だったからである。
 FXCMは、早速業務受託契約に基づき、レフコFXの事業継続をするためにレフコFXの顧客資産の買収と顧客資産の100%返還を表明した。筆者はFXCMの対応を「災い転じて福と成す」策として大いに評価した。
 もし、筋書き通りにFXCMの買収が成功し、レフコFXの事業が継続していれば、レフコFXの1万5千口座の口座保有者は、FXCMでFX取引を継続したであろう。
 しかし、FXCMのレフコFXの買収は、レフコの大口債権者の反対にあったときから、FXCMの憂鬱が始まった。レフコFXの1万5千口座を獲得する可能性が少なくなったからである。

■業者選びには最大の注意が必要

 57.5%の返還率は、投資家にとって全く不満な割合であろう。しかし、何の進展もないまま自分の資産が凍結されている苦痛から逃れるために、やむなく今回の和解案を応諾した投資家も少なくない。
 最近、FX口座を開設した多くの投資家は、レフコ事件があったことさえ知らない。レフコFX事件は、レフコと言う世界的な登録業者が倒産した事件である。投資家はこのような事件に巻き込まれないように、FX業者選びには最大の注意を払うべきである。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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