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2007年FX市場のさらなる発展のための課題(その5)

2007年04月09日(月)

■日興コーディアルグループの株式上場維持

 筆者は、前号で、「東京証券取引所は、株式会社日興コーディアルグループの株式について、14日までに上場廃止を決定する方針を固めた」旨記載した。しかし、3月13日付け新聞報道の通り、同株式は上場廃止にならず、13日付けで「整理ポスト」割り当てを解除されて、上場が維持されることになった。
現在、日興コーディアルグループは、投資家の信頼を取り戻すために、企業統治の強化、グループ全体に対する内部統制の仕組みの再構築等に全力で取り組んでいるとの事である。今後、有価証券の虚偽記載など投資家の信頼を裏切ることが無いように期待する。
日興コーディアルグループ株については、米国シティグループがTOB(株式公開買付)により、同社を子会社化する予定である。これにより、不正経理問題で発生した同グループの子会社、日興コーディアル証券に口座を持つ個人投資家の懸念は回避された。

■FX業者は投資家の不安にどう応えるか?

 ある投資家から受けた相談である。「日興コーディアル証券は倒産させるには余りにも金融市場に与える影響が大きい。例え、どのようなことがあろうと倒産と言う事態に陥る可能性はほとんど無いだろう。しかし、FX業者の場合は、全く違う。不正経理問題などが表面化すれば、直ぐに倒産と事態になる可能性が強い。大証券もFX業務を取り扱っているが、その商品性や提供する情報量などを考慮するとFX専門業者の方が優れている。FX取引の専門性があり、かつ安心して取引できる業者はどこだろうか?公表されている企業情報をそのまま信じて良いかどうか不安である」
FX業者は、投資家のこの不安にどう応えるか?

■FX取引は業者と投資家の相互信頼がキーポイント

彼は、さらにFX業者に対する不満を語った。「信託の仕組みについて聞いたが、具体的な説明がなく、ただ信託保全しているから大丈夫だと言うだけだった」「取引業者がオファーとビットのスプレッド幅を何の説明も無く広げた。電話で聞いてみたが納得する説明が得られなかった」「オファーとビットのスプレッドが広かる時があるが、業者に聞いても納得する説明が得られなかった」「スワップ金利は金利なのかと聞いたが、納得できる説明が得られなかった」
また、ある投資家は「業者が顧客とした為替取引をどの用に処理しているのか?飲み行為をしているかどうか心配だ」と筆者に聞いてきたことがある。
 何故、投資家が納得する説明ができないのだろうか?オファーとビットのスプレッドを広げたことは説明したくないから説明しなかったのだろうか?スプレッドを変えたのはそれなりに理由があるから変えた筈である。その理由を正直に説明した方がかえって投資家の信頼は得られるのだ。スワップ金利について説明できなかったのは、担当者がそもそもスワップとは何かを知らないからだろうか?それであれば、人材教育は不可欠である。それでなければ、手数料を貰う事は出来ない。一番の問題は、「投資家がこのような不満を抱いていることを果たして経営者は知っているのだろうか?」と言う事であろう。経営者が知らなければ、投資家の不満を解決する方策は永久に無いからである。

 FX取引は、株式取引や商品先物取引と違い、投資家とFX業者の相対取引である。それがFX取引の長所であり短所である。相対取引の長所は24時間いつでも取引ができることであり、その短所は、FX業者に共通の取引ルールが無い事である。それだけに、FX業者各社は、インターバンク市場の為替取引の仕組みや為替取引に実際、それから発生するオファー・ビット提示方法の実際など、できるだけ具体的に説明すべきであろう。

 投資家は納得できる説明があれば、その業者を専門家として認め信用するのである。FX市場のさらなる発展のための課題は、「FX業者は、投資家に信頼される外国為替の専門家集団になる事」である。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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