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取引レートにもいろいろ

2006年01月13日(金)

 インターネットで為替を取引するときに、複数の業者を比較しながら使っている人はすでにお気づきのことと思うが、マーケットが荒れていない静かなときは、ほぼどこも似通ったレートで、クリックすればほぼ100%約定してくる。しかし、重要な経済指標の前とか、マーケットが荒れ始めたりすると、各社各様にレートの水準、スプレッド(幅)、またクリックしても約定を拒否されたりといろいろな振る舞いに変化していく。これは一体なぜか。

取引に使われる為替レートには大きく分けて二つある。レートを作って配信する側がどういう立場でレートを作って提供するかのスタンスによって分かれてくる。レートを作る人(金融機関や一部の為替業者)を一般に『マーケットメイカー』と呼び、相手顧客から放り込まれるポジションを受け止めて相場の流れを見ながらカバーしたりホールドしたりするタイプを『リクイディティプロバイダー』と呼ぶ。一方相手顧客から受けるポジションをさっさと反対側のカバー先へヘッジしてゆくタイプを『ブローカーディーラー』と呼ぶ。呼び方は人によりさまざまなのだが、大体そういう分け方になる。

リクイディティプロバイダーは、直訳すると「流動性供給者」の意味であり、その名のとおり、マーケットに流動性を供給してくれる大切な役割を果たしている。彼らはマーケットが荒れたときでも果敢にプライスを(誰か他の金融機関のレートを参照することが出来ない状況でも知識と経験と分析から推測し)提供し、リスクをとってそれを利益へと変換してゆくためのノウハウに熟達している。またそれを可能にするための潤沢な資本を備え、厳格なリスク管理のもとに行っている。

一方、ブローカーディーラーは、そうしたリクイディティプロバイダーを複数相手にもち、そこから自前のレートを合成して多くの顧客にレートを提供し、相手顧客から受けるポジションを適宜きっちりとリクイディティプロバイダーにヘッジしながら、いわゆる市場リスクを最小限(ほとんどゼロ)にして細かい鞘取りに徹している。つまり限りなくブローカー(仲介)に近いディーラーである。

外国為替証拠金取引業者はほとんどがブローカーディーラーであり、その裏側は、システマティックにブローキングしているスタイルから、人間(ディーラー)が介在しながら適宜ヘッジするなどそれぞれ工夫を凝らしている。

さて、こうしたタイプの違いとは別に、パソコン上に提示される取引レートには“2つの種類”があることをご存知だろうか。ひとつは、自分がたたいたレートが拒否されるタイプと、もうひとつはたたいたら必ず約定するタイプである。前者は結局のところ気配値を見ているわけであり、相手側がそのレートで受けたタイミングでカバーに行くと損をしてしまう場合は拒否する権利を保有しているケースである。これはマーケットの動きが激しい時に良く見られる現象である。一方、画面上に表示されたレートはたたけば必ず約定が返ってくるタイプで、これは正確な意味での取引価格を配信していることになる。このタイプはマーケットが荒れているときは割りと敏感に提示されるレートのスプレッドがワイドになりやすい。

簡単にいえば、無責任なレート配信はマーケットが荒れていてもスプレッドがあまり開いたりしないのだが、責任をコミットしているレートはマーケットが荒れると敏感にスプレッドがワイドになりやすいということである。どちらがいいかというと、個人的には、見せたレートは必ず約定してくれるタイプが好ましい。荒れているときにいくら見た目いいレートが流れ続けていても、約定しなければ結局同じことで、見た目ワイドで不利かなと思えても約定してくれるほうがチャンスは生まれやすい。まあ、何もしなかったほうが損せずにすんだのにというケースもよくあることで、結論としては、配信される取引レートの癖をよく理解しておくことが一番大切であることは言うまでもない。




Posted by 尾関高

プロフィール

尾関高

尾関高

1986年名古屋大学経済学部卒業。1988年サンダーバード経営大学院(アリゾナ州、米国)卒業。主に日短エクスコにて約9年間、インターバンクの通貨オプションブローカーを経験し、1998年からひまわり証券(旧ダイワフューチャーズ)にて日本で最初に外国為替証拠金取引をシステム開発から立ち上げ、さらに、2006年5月に、これも日本で最初にCFDを開始した。
その後米国FX業者でのニューヨーク駐在や、帰国後日本のシステム会社勤務等をへて、現在は、米国インテグラル社の日本支店に勤務。そのかたわら、本業のみならず、FXにかかわるさまざまな分野においても積極的に意見具申中。
拙著に、「マージンFX」(同友館、2001年2月)と「入門外国為替証拠金取引〜取引の仕組みからトラブル防止まで〜」(同友館、2004年6月)がある。。

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