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為替今昔物語

拡大するFX市場と今後のキーポイント

2006年12月04日(月)

■ソニー銀行が来年度FX市場に参入

 マスコミ報道によると、インターネット専業のソニー銀行が外国為替証拠金取引(FX)の取り扱いを来年度にも開始すると言う。ソニー銀行が参入すれば、銀行の参入はジャパンネット銀行についで二行目だ。

筆者が銀行業務経験者第一号としてFX市場に参入し、新しい市場を健全な市場に育成しようと思い、仲間と共にFX資本金1千万円で会社(IB業者)を立ち上げたのは2001年7月だった。以来、5年経過した現在、インターネット専業銀行とはいえ銀行や大和証券、日興コーディアル証券などの大手証券会社がFX市場に参入する事は、当時全く思っても見なかった事である。FX市場がまだ全く一般投資家に認知されていなかった頃から、市場の健全な育成・発展に貢献したいとの思いで市場に関わりを持ってきた筆者には、大手企業の市場参入はまさに隔世の思いがする。
どれだけ、FX市場が一般投資家と金融界に認知されてきた証である。さらに金融界以外の業種でビッグネーム企業がFX市場に参入するという話も聞く。今後も新たな企業の参入も予想され、FX市場の認識がさらに高まり、順調に拡大していく事が予想される。

■外国為替の意味

 外国為替には次の二つの意味がる。(1)輸出入貿易取引などで発生する国際間のお金の支払いまたは受け取りを、現金を使わないで決済する方法および仕組み、(2)異なる2つの通貨の交換を意味する。

この二つの外国為替業務を扱うことができるのが銀行である。FX市場の発展により、(2)の外貨交換(外貨売買)の手数料は、健全な競争により、極めて安くなった。しかし、輸出入などの貿易取引をしている中小メーカーや企業は、外貨交換手数料の引き下げメリットを享受していない。これらの企業が、銀行と輸出入取引に伴い発生する外貨の支払いまたは外貨の受領に対して、銀行に支払う手数料は米ドル/円取引で1ドルにつき1円である。FX取引の手数料は、手数料+スプレッド合計で1ドルにつき10銭程度の手数料を適用している業者が多いことを考えると、その手数料は相変わらず高い。

今後のFX市場発展のキーポイントは、貿易取引業務でFX取引同等の安い手数料を享受できるようになることである。

■銀行の市場参入期待

 筆者の期待の実現のため、FX市場に銀行が参入する事の意味は大きい。しかし、インターネット専業銀行では、その意味は残念ながら半分しかない。彼らの参入目的が「外貨での運用の選択肢を広げることで、個人の資産運用のラインアップ拡充を図る」事だけであるからである。ジャパネット銀行やソニー銀行などのインターネット専業銀行は、輸出入貿易の資金決済や海外送金業務などいわゆる外国為替業務を取り扱っていない。

輸出入貿易決済などの外国為替業務を取り扱っている銀行がFX取引に参入すれば、貿易取引を扱う中小メーカーや企業に大きなメリットがあり、彼らもFX取引に興味を抱くに違いない(その仕組みは企画可能である)。現在、業務リストラにより外国為替業務の取り扱いを廃止した銀行が多いだけに、先進的な銀行は貿易業務の急拡大と新しいFX取引業務の収益機会が生まれるに違いない。
FX取引が貿易取引に活用できれば、FX市場規模は極めて大きくなり、かつ社会に大きく貢献することになろう。現在でも、FX取引を貿易取引の資金決済や為替相場ヘッジに活用することは可能だ。次号以降で、その具体的な活用方法について述べる。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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