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為替今昔物語

二人だけの為替クラブ

2006年09月18日(月)

■相場の匂い

 「8月17日に218円で50万ポンドを買うのに何の不安もなく、ごく平常心だった。でも、こんな気持ちになったのは5年間のFX取引経験で初めての事」ある投資家の話である。
 
彼はその理由をこう言った。「ユーロ円は8月13日に歴史的高値148円を付けても依然として安くなる気配がなかった。その地合いはお盆休みが終わった8月17日になっても変わらない。それどころか安値が底堅くなっていた。私は何故かこの相場は必ず150円を付けにいくに違いないと強く感じた」「一方、ポンドは、8月10日に220円をつけた後、218円に反落していた。ユーロが歴史的な高値150円を付けに行くときは、ポンドはもう一度220円を付け、相場の勢いで1998年以来8年ぶりの高値222円も十分可能性が高い」彼はポンドを買った後217円台に反落した時も不安はなかったと言う。「○○さんも、相場の匂いを感じたのでしょうね。長期間相場を見ていると相場の匂いを感じる時があるのです」と筆者は、彼が5年間毎日為替相場をノートに書いている事を知っているので、為替ディーラー時代に経験したことを話した。

■二人だけの為替クラブ

 彼との付き合いは5年前筆者がIB業者を創業した時代に遡る。彼は会社創設期に口座を開設してくれた最も古いお客様の一人。当時セミナーを毎月開催していたが、ある時、セミナー参加者から「投資家は孤独。上手くいった時は他人に話したくなることがあるし、上手くいかなかった時は他人はどうやっているか知りたくなる。投資家同士が気軽に情報交換ができる場所を作って欲しい」と要望があった。筆者は毎月のセミナーを為替クラブに変更して、外国為替の基礎知識や為替相場の話は勿論、悪徳業者の情報を皆で共有し、業者の選択眼を磨いたりする機会を毎月提供していた。

残念ながら、筆者が会社を辞めるとともに為替クラブも自然消滅となった。しかし、その後も為替クラブの主要なメンバーとは何度か会っていた。彼はそのメンバーの一人。しかし、2004年に筆者が体調を崩して入院してからは、メンバー全員と音信不通状態となった。今年5月に彼から「おひさしぶりです。お元気ですか?また会いましょう」とメールがあり再会した。彼から「8月に好成績を上げたので、会って為替の話をしませんか?」とのメールがあり、日本橋の中華レストランで彼と二人だけの為替クラブを開いた。為替の話をしていると時間を忘れる程で盛り上がった。

■一皮剥けた投資家

 彼の話は続く。「従来であれば1ショット10万単位で取引をし、1円の値幅を取れば喜んで決済していた。そして、途転売りで儲けた金額以上の損を出し悔しい思いを何度も経験した」「為替相場はあるとき突然大きく走る。今回の相場は大きく走る相場だと感じたので、相場が行くところへ行くまで、決済はしないと強く心に決めた。予想通り222円を超えてきたので少し様子を見て223円で決済したという。値幅5円。値幅を大きく取るのはFXディーラーの夢。彼は今回の経験で一皮剥けた投資家に成長した。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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