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レフコFX顧客資産凍結問題・・未だ解決の道遠し(5)

2006年07月31日(月)

■ゲインの顧客勘定買収案に対する公聴会延長

 7月20日開催予定のゲイン・キャピタルとレフコのゲイン・キャピタルによるレフコFX顧客情報の買収合意(以下ゲイン案と言う)に対する公聴会は、8月10日に延長になった。(ゲイン案の内容については前号を参照)
ある口座保有者の話である。「ゲイン案の公聴会が延長になりほっとした気分だ」ゲイン案が承認されると、FXCMとレフコのMOU(覚書)実現の可能性は無くなり、顧客に残された選択肢はGAIN案に同意するか、レフコの一般債権者になるかしかなくなると恐れていたからである。

 6月30日付けでゲイン案が提示されたことを知った彼は、その時の心境を「期待感から心臓がドキドキしてする興奮を抑えきれなかった」と言う。「しかし、その期待感は数日後大きな落胆に変わった。ゲイン案の顧客資産を取り戻すため取引条件(詳細は前号参照)が明らかになり、その取引条件は余りにも多額の取引をしなければならなく、現実的で無いことが分かった。それからは精神的にもボロボロの状態だった」

■顧客の期待

 レフコFXの顧客が最も望んでいることは、顧客資産を100%返還すると約束しているMOUの実現であることは今でも変わりはない。しかし、去る3月以来FXCMとレフコ債権団との交渉が暗礁に乗り上げているため、現在その可能性は全く見えない。公聴会が8月10日まで延長されたことで、淡い期待であるが顧客が期待することは、FXCMがゲイン案に対する対案を出してくれることであろう。これは顧客の勝手な期待感であり、その可能性は低いことを知りながらも何か少しでも良いニュースが出てくることを期待する顧客の複雑な心境だ。

原稿をここまで書いた所で、いま「ゲインによるレフコFXの顧客口座情報とその関連資産を対象とした買収に関する提案は合意に至らなかった」とのニュースが飛び込んできた。そこには「口座凍結後も動いていた取引システムが停止され、以後の取引はできなくなった」お知らせもあった。
これは筆者の勝手な想像であるが、FXCMが何らかの対案を出してくる前兆ではないだろうか!!

■FX業界特有の問題点と高い経営モラル

 筆者は2003年3月までFXCMのIB業者の経営者であった関係でFXCMの経営者を良く知っている。それだけに、レフコFXの問題は米国法で行われている対岸の火事とは見ていない。今後の日本のFX業界にも大きな影響を与える事例になるものと考えている。
FX取引は相対取引なので、顧客資産区分管理の徹底を説明していても、業者が実際その通り資金管理していなければ、法的規制下であってもFX取引の顧客資産は安全では無くなる。そのことが頻繁に起きれば、FX業務に対する顧客の信用はなくなる。それだけにFX業界の経営者には高い経営モラルが要求されるのだ。

 この事態を一番懸念しているのはFXCMであろう。 2003年にFXCMはレフコに株式を譲渡して以降、急速的に業務を拡大し、インターネットFX業者として最大企業に成長した。しかし、昨年突然の発生したレフコ問題は、FXCMの業績に影響を与えてきている。FXCMの経営者がこの事態を深刻に考えないはずが無い。もし、筆者がFXCMの経営者であれば、業績の拡大に貢献した15000名のレフコFXの口座保有者を失いたくないと考える。そして、その代償は高額であろうが、顧客資産を全額返還する何らかの対案を提示するだろう。登録業者であるレフコと登録業者であるFXCMが業務提携をして始めたFX業務で、顧客資産が返還されないということが実績となれば、FX業務は顧客から信用されなくなることを恐れているのは業界最大企業のFXCMであると思うからである。レフコ債権団の強力な反対によりMOUの実現は難しくなったが、筆者はFXCMが必ずGAIN案に対する対案を提案だすものと期待している。彼らには高い経営モラルがあると信じているからだ。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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