外国為替取引ニュースサイト FOREX PRESS

会社概要

お問い合せ

ニュース受付

HOME > 為替コラム

先月

2006/7

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

来月

為替今昔物語

レフコFX顧客資産凍結問題・・未だ解決の道遠し(4)

2006年07月18日(火)

■ゲインがレフコFXの顧客勘定を買収

 6月30日付けでレフコFXの「お客様への重要なお知らせ」が更新された。「ゲイン・キャピタル・グループがレフコFXの顧客勘定情報を買収」と題して、レフコはゲインにレフコFXの個人顧客の勘定情報とその関連資産をゲインに売却することに合意したことを発表した。なお、合意書の成立は破産裁判所の承認を前提。その内容は、レフコFXの顧客はゲインの個人取引部門に取引口座を開設することができ、その口座でFX取引をして一定の取引基準を満たすと、レフコFXの口座残高の100%を取り戻すことが出来るということである。筆者は、倒産業者の顧客勘定情報が売買対象となる事がレフコ問題の特異性を象徴していると感じている。後述するように、顧客にとって良い提案であるかどうか疑問に感じるからである。

■ゲイン提案の取引基準

 上記お知らせにはゲインの買収案にある具体的な取引基準が明示されていない。「重要なお知らせ」の内容にも関わらず、顧客が一番気にしている取引基準について明示して無いのは何故だろうか?
レフコが裁判所に提出した「レフコFXの顧客データベースをゲインに売却する件に関し承認を求める動議」から、取引基準の項目を要約すると次の通り。
 
1. 顧客が同意すれば、レフコとゲインの合意が完了してから1年以内にゲインに取引口座を開設することができる。
2. ゲインは新規取引口座に(i)レフコFXの口座残高か(ii)150ドルの少ない金額を入金する。
3. レフコFXの口座残高が40ドル以下の顧客は、10万通貨単位で往復1回取引すれば、資金を自由に引き出すことができる。
4. レフコFXの口座残高が150以上25,000までの顧客は下記取引基準を満たすと、6ヶ月毎に口座残高の25%の金額をゲインが入金する。(顧客は2年間で口座残高の100%を取り返すことができる)ゲインが入金した金額は30日後に引き出しことが出来る。

5. もし、取引回数が基準を満たさない場合でも、口座残高が一段階少額の残高の取引基準を満たせば、ゲインはレフコFXの口座残高の10%の資金を新規口座に入金する。例えば、レフコFXの口座残高が15,000ドルの顧客は、1ヵ月平均往復45回の取引基準を満たさない場合でも、23回以上あれば、ゲインは10%の金額を新規口座へ入金してくれる。

■顧客へ新たな問題

 3月にFXCMとレフコのMOU(覚書)が暗礁に乗り上げたまま一向に事態が進展しない中で、ゲインのレフコFX顧客情報買収のニュースは、顧客に「良いニュースではないか」との希望を与えた。しかし、上記の取引基準を知り顧客は新たな問題に直面した。
 
1. ゲインで10万通貨単位の取引をするために、資金調達をしてゲインに送金しなければならない。
2. 月平均45回の往復取引をするためには毎日2往復のディトレードをするか、大きな金額の取引をしなければならない。専業トレーダー以外はこの条件を満たすのは無理であると感じている顧客が多い。
3. ゲイン案を選択しない者はおよび選択しても100%資金の返還を受けることが出来なかった者は、レフコFXに対する債権がいつの間にか無担保一般者として処理されてしまうのではない?
4. ゲイン案が承認されると、FXCMとレフコの覚書が完全に破棄されてしまうのではないか?100%資金返還を約束している覚書の実行こそ顧客が一番望んでいるだけに、ゲイン案にはむしろ困惑している顧客が多い。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

検索

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0 [Login] powered by a-blog

当サイトは為替証拠金取引を中心とした外国為替の取引に関するニュースのみに特化しています。乱立する為替取引・サービス情報を一同に介し、わかり易くジャンル分けすることで投資家・投機家が欲しい情報を即座に入手できるようにと思ったのが立ち上げの主旨です。またこのホームページに掲載している内容が正確であるよう最善を尽くしておりますが、内容についての一切の責任を負うものではありません。その旨ご了承願います。

FOREX PRESS

キャピタル・エフ株式会社

2002/11/15より運営開始