外国為替取引ニュースサイト FOREX PRESS

会社概要

お問い合せ

ニュース受付

HOME > 為替コラム

先月

2006/7

12345678910111213141516171819202122232425262728293031

来月

為替今昔物語

レフコFX顧客資産凍結問題・・未だ解決の道遠し(3)

2006年07月03日(月)

■行動する投資家

 レフコ口座保有者が行動を開始した。日本レフコFX口座保有者連絡会(以下連絡会と言う)が6月4日に大阪集会、6月11日で東京集会を開催した。東京集会には西は長崎県、北は宮城県から多数の人が参加した。まさに被害者は日本全国に広がっている。集会参加者の殆ど全員が2005年5月以降に口座開設、中には9月に口座開設して数千万円入金した人もいた。1ヶ月足らずでレフコ破産と言う事件に巻き込まれてしまった。彼はCFTCの登録業者で倒産しても最優先で返還されるというホームページの説明を信じて口座を開設した。ペイオフがある日本の銀行よりも安心だと思い全預金を送金したと言う。今、彼は全財産を失くすかもしれないという不安を感じている。しかし、彼は「絶対に失くす訳にはいかない。どうしても取り戻したい。しかし、自分一人ではどうしたら良いのか分からない」と考え集会に参加したと言う。当日参加した人全員に共通する気持ちであろう。そして、6月22日に口座保有者28名がレフコFXジャパン対して東京地方裁判所に損害賠償請求の集団訴訟を提起した。

■レフコFX開業の謎

 筆者はレフコFXがCFTCに登録しないまま何故開業したかという疑問が未だに残っている。レフコはCFTC登録業者。レフコFXの業務形態は同じくCFTC登録業者であるFXCMのホワイトラベル。 両社とも登録業者としてコンプライアンス(法令遵守)体制は構築している。両社のコンプライアンスオフィサーが法律上問題なしとして開業した筈である。
法律(The Commodity Exchange Act)上では、登録業者とその子会社は顧客向けの為替取引が認められているので、コンプライアンス上問題無しとして業務を始めたのであろうか?しかし、顧客資産の分別管理と自己資本規制に対してはどう対応していたであろうか?筆者が何度も指摘しているように、レフコFXは極めて低コストで開業および業務遂行ができるホワイトラベルという業務形態を最大限活用(低コスト)するために、登録業者に課せられた顧客資産の分別管理、安定経営のための自己資本比率の維持などを軽視したのであろうか?もしそうであれば、法令遵守を謳いながら実際は法令を遵守していないことがまかり通ることになる。

■FX業界の健全な発展の試金石

 FX取引は相対取引であるため業界としての精算機関を有していない。従って、FX業務は法的な規制は整備されても、経営者が顧客資産を運転資金に流用するなど実質的に分別管理をしていなければ、顧客資産は十分保護されないこともありうる。このことは日本の登録業者にも起こりうること。レフコFXの顧客資産の返還がどうなるかはこれからのFX業界の健全な発展に試金石となる。FXCMはFX業務専業業者として第一号でCFTCに登録を完了した業者。筆者は当時FXCMの経営者を良く知っているだけに、今でも彼らは法令遵守を最大の経営課題としていることは間違いないと考える。彼らは法の盲点をついた営業により顧客に不利益を与えることを全く考えていなかったに違いない。そして、それを回避したいと考えレフコとMOU(覚書)を締結した。筆者はいまでもFXCMによるレフコFXの買収がこの問題解決のベストの方法であると考える。

【おわびと訂正】
前号で紹介した「レフコFXの顧客への重要なお知らせ」の中で「口座凍結後のFX取引による売買損益の取扱について」記述した内容に誤りがあったことが判明しましたので、下記の通り訂正します。筆者の英文理解に不十分なところがあったことが原因でした。おわび致します。

・・・レフコFXは口座凍結後の為替売買損益の扱いについてついて次のように述べている。「口座凍結後の為替取引による利益と損失については、口座凍結以前の口座残高と通算して、債権額として取扱うべきであると考えている。何故なら、顧客は口座凍結前の残高に対して為替売買をしたのであるから、受け取る利益も、支払う損失も、凍結前残高と同様に取扱われるべきと考えている。もし、別に扱われると、利益を出した人はその利益を受け取ることができるが、損失を出した人は、債権の分配額が損失と相殺され受け取る金額が減額されるか、場合によりその差額を払わなければならないことになる。この問題は最終的には破産裁判所が決定することになるが、破産裁判所の決定はレフコFXと違う可能性もあるので、為替取引をする場合はそのリスクがあることを理解していただきたい」・・・



Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

検索

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0 [Login] powered by a-blog

当サイトは為替証拠金取引を中心とした外国為替の取引に関するニュースのみに特化しています。乱立する為替取引・サービス情報を一同に介し、わかり易くジャンル分けすることで投資家・投機家が欲しい情報を即座に入手できるようにと思ったのが立ち上げの主旨です。またこのホームページに掲載している内容が正確であるよう最善を尽くしておりますが、内容についての一切の責任を負うものではありません。その旨ご了承願います。

FOREX PRESS

キャピタル・エフ株式会社

2002/11/15より運営開始