外国為替取引ニュースサイト FOREX PRESS

会社概要

お問い合せ

ニュース受付

HOME > 為替コラム

先月

2006/6

123456789101112131415161718192021222324252627282930

来月

為替今昔物語

レフコFX顧客資産凍結問題・・未だ解決の道遠し(1)

2006年06月06日(火)

■何故優先的に取扱われないのか?

 レフコFXの顧客が少しでも事態が前進することを期待していた5月23日に予定されていた公聴会開催に向けての会議が開催されなかった。公聴会開催に向けての会議さえも開催されないことは、問題解決の目処が全く見えなくなってきたことを暗示させる。会議は6月27日に延期されたようであるが、延期を繰り返す可能性が無くはない。事態は深刻化しそうだ。

レフコFXの資産等のオークションに反対動議をだしたのは、レフコ一般債権者の公式委員会、レフコ債権保有者と銀行債権団およびRCM(レフコ・キャピタル・マーケッツ)の大口顧客など(以下、レフコ債権団と言う)である。 レフコ債権団の反対理由は、情報によると「オークションが計画通りに遂行されると、他のレフコ債権者(主としてRCMの債権者・・大口のヘッジファンドマネージャー)は100%の資金を回収することができない。何故レフコFXの顧客が優先的に取扱われなくてはならないのか?むしろお金は全ての債権者に公平に分配されるべきである」との事である。先物部門の顧客資産は、CFTCの意向もあり、レフコ倒産後速やかにオークションが実施され100%返還されたが、何故レフコFXの顧客資産は優先的に返還されないのか?逆説的に言うと何故レフコ債権者の反対動議が尊重されるのか?

■レフコFXは未登録業者そして資金流出

 レフコ債権団の主張の背景に、レフコFXがCFTCの登録企業で無いことがあるに違いない。何故なら、レフコ債権団は登録企業であるレフコの先物部門の顧客資産100%返還に反対動議を出していない、いや出せないからだ。CFTCの規定により分別管理を課せられているからだ。CFTCはある投資家の質問に対して「レフコFXがCFTCに登録していないので、登録業者による詐欺的な行為から発生した投資家の被害を補償する対象とはならない」と回答している。

さらにレフコFXの顧客資産108百万ドルの内かなりの資金がRCMへ流失しているということが明らかになった。顧客資金が分別管理されていなかったのである。顧客がレフコFXに資金返還請求をしても十分な顧客資産が無いのが現状である。一般債権と同列に扱われれば返還される金額はさらに少なくなることが予想される。

■自己責任原則の限界

 顧客資産が一般債権と同列化されかねない原因がレフコFXが未登録業者であったことおよび顧客資産が流出していることである。しかし、これは投資家が自己責任原則により甘んじて受けなければならないリスクであろうか?

レフコFXジャパンのHPに「レフコFXは世界の主要な仲介会社に数えられるRefcoグループの一員であること。証拠金は全てレフコに送金すること。レフコFXが倒産した場合はレフコジャパンデスクが事業を引き継ぐこと。レフコはCFTCの登録企業であり、CFTCおよびNFAの規定により証拠金はレフコの資金とは完全分別管理されていること。レフコ倒産の事態になれば最優先で顧客資産は返還されること」の記載があった。それを信じて口座開設した顧客が例えレフコFXおよびレフコが倒産しても顧客資産が100%返還されると信じても無理はない。「未登録業者との取引リスク」を自己責任原則から投資家に課すのは自己責任の限界を超えるものであろう。

レフコFXおよびレフコFXジャパンの経営責任者は、何故レフコFXが未登録企業という投資家保護が不十分な業務形態で勧誘活動を開始したのであろうか?彼らは、このような事態に至った場合顧客資産は一般債権となることを知りながら、業務を開始したのであろうか? もし、そうであれば日本の法律では消費者契約法の「不実の告知」に該当しかねない。そうであれば、顧客資産が一般債権と同列に扱われることになれば、実質的に詐欺行為ではないかと疑われてもしかたが無い。筆者は、レフコFXおよびレフコFXジャパンの経営者が最初から詐欺目的で両社を設立したとはどうしても思えない。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

検索

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0 [Login] powered by a-blog

当サイトは為替証拠金取引を中心とした外国為替の取引に関するニュースのみに特化しています。乱立する為替取引・サービス情報を一同に介し、わかり易くジャンル分けすることで投資家・投機家が欲しい情報を即座に入手できるようにと思ったのが立ち上げの主旨です。またこのホームページに掲載している内容が正確であるよう最善を尽くしておりますが、内容についての一切の責任を負うものではありません。その旨ご了承願います。

FOREX PRESS

キャピタル・エフ株式会社

2002/11/15より運営開始