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注目されるレフコFXの顧客資産の行方

2006年04月11日(火)

■レフコFXの顧客に新たな不安・・

 レフコFXの顧客は、3月20日米国インターネット大手外為証拠金業者フォレックス・キャピタル・キャピタル・マーケッツ(FXCM)から送信されたメールを読み、衝撃が走った。FXCMがレフコFXの顧客勘定と資産およびレフコが所有する35%FXCM株式(以下:レフコFXの資産等)の買収交渉を断念したという内容だったからだ。
FXCMはレフコFXの資産等の買収に応札した唯一の会社。FXCMは買収が完了すれば顧客資産を100%返還すると表明していた。顧客は口座凍結という非常事態にもFXCMの買収完了を信じて耐えてきていた。しかし、FXCMがレフコFXの資産等の買収断念の知らせに、今までの口座凍結に加え、今回新たに資産が返還されない可能性があるのではないかという不安を抱いたのである。

■レフコFX資産売却の時系列的推移

顧客の期待も空しく、関係者の思惑により売却のための公聴会が繰り返し延長されている。
 
(1) 昨年10月レフコが米国破産法11条適用申請。レフコFXの口座凍結。
(2) 昨年11月レフコとFXCMはレフコFXの資産等の売却について覚書を締結
(3) 今年2月16日FXCMがレフコFXの資産等を110百万ドルで落札。しかし、レフコ債権団から売却反対動議が提出され、翌日の公聴会が3月10日に延長。反対動議の主旨は、入札はFXCM一社のみ、入札価格が低すぎるという事。
(4) FXCMはその後買収金額を122百万ドルに増額したが債権団から返答無く、公聴会は4月11日に再延長。
(5) FXCMはさらに130百万ドルに増額したが、債権団の反応無し。FXCMは債権団の態度に不信感を抱き、買収交渉の断念を声明。
(6) レフコFXの売却に関する公聴会は無期延期で関係者間で合意(5月23日に法廷にて公聴会に向けた会議を開催予定)

■公聴会無期延期の理由

 公聴会が無期延期になった主要因は1ドルでも安く買いたいFXCMの思惑と1ドルでも高く売りたいレフコ債権団の思惑の相違にある。そもそも本件の入札対象はレフコFXの顧客勘定と資産およびFXCMの株式。レフコFXの業務は契約(Facility Management Agreement)によりFXCMが全面的に業務受託していることを考慮すると、買収により利益を享受できるのはFXCMのみである。この事はレフコ債権団も承知している筈。顧客保護を考慮するなら、一日でも早くレフコFXの売却を実現すべきである。

■FX市場拡大に重大な障害

 レフコFXのHPには同社リスクについて「弊社が倒産してもお客様のご資金には全く影響がなく、レフコのジャパンデスク(日本人)が事後管理をすることになっておりますのでご安心ください」さらに、レフコ倒産リスクとして「レフコ社は米国CFTCに登録された業者なので、お客様からお預かりした証拠金はCFTCとNFA(全米先物協会) の規定により、レフコ社の資金とは完全分別管理されており、倒産等の事態になれば、最優先でお客様の資金を返還いたします」と記載されている。にもかかわらず、レフコFXの顧客はすでに半年以上も口座凍結されている。さらに今回口座凍結の解除が無期延期となった。

レフコの先物部門は英国のマン・グループに売却され、現在マン・ファイナンシャルのレフコ部門として営業が継続されている。顧客資産も100%返還された。FX部門の顧客との差は歴然である。レフコFXの顧客数は17000。その過半数は日本人。経験豊富なヘビートレーダーが多い。彼らのFX業者およびFX市場に対する信頼が失われつつある。これは米国で起きた対岸の火事ではなく日本を含めた世界のFX市場全体の問題である。レフコFXの顧客資産売却の決着しだいでは、いままで順調に拡大してきたFX市場に重大な障害となる。今後のレフコFXの顧客資産の行方が注目される。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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