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ライブドア事件と投資リスク

2006年03月14日(火)

■投資リスク

 人は、投資を始める時に投資にはリスクが付き物であることを感じながら少額で投資を始める。しかし、投資に少し慣れてくる次第に投資金額が大きくなる。ビギナーズラックと言う言葉があるが、まさにその通り。当初考えていた投資金額よりもはるかに大きな金額を投資した時に、突然会社倒産や相場反落などのリスクが発生することが良くある。そして必ず生活が破綻する投資家がいる。ライブドアのケースでも退職金の殆どをライブドア株に投資し、今後の生活に大きな問題を抱えた投資家の姿が報道されていた。まさに投資は魔物である。そして、投資が実業でなく虚業といわれる原因であろう。

■株式投資家

 ライブドア事件の一番の被害者は22万人の株主。ライブドアの株価は事件発生前の株価の1/10になったからだ。この中には堀江容疑者のテレビ出演を見て、株式投資を始めた投資家も少なくない。売買単位が1株なので、数百円で株主になれる気軽さが株式投資意欲をさらに刺激したもう一つの要因だ。2000年に東証マザーズに上場した時の公募価格は1株600万円。一般投資家が気軽に投資できる金額ではない。2001年5月から合計4回株式分割を実施した結果、株式上場時の1株が3万株に増加した。その結果株価が数百円に下がり、お小遣い程度のお金で株式が買えるようになった。ライブドアは多くの投資家が株式投資を始めるきっかけを作った功績があるが、それだけに多くの投資家の信頼を裏切り大きな損失を与えた罪は深い。

■信用取引のリスク管理

 ライブドア事件は株式市場暴落の誘引となった。特にジャスダック・ヘラクレス・東証マザーズなどの新興市場の株式投資家が大きな損失を被った。もっともライブドア事件が無かったとしても、株式市場の調整局面は十分ありうるので、市場暴落は投資家の自己責任の範囲内で、ライブドアの責任とは言えなくもない。むしろ新興市場の暴落には信用取引の一般化があろう。数年前までは、3000万円から5000万円以上の金融資産を持つ富裕層しか信用取引ができなかった。しかし、インターネット証券の普及により、数十万円の最低委託証拠金額で信用取引が可能となり、一般投資家も気軽に信用取引を行うことが可能になった。レバレッジ(投資倍率)を2倍・3倍にすると、相場が逆にいった場合の損失も大きい。今回の株式市場暴落は信用取引にはより厳しいリスク・リターン管理が必要であることの事例である。

■ライブドアの外為証拠金市場への影響

 ライブドアは2003年にIT業者による外為証拠金市場に第一号として参入し、その後のIT業者参入の草分けとなった。外為証拠金市場拡大の一翼を担ったことは事実である。しかし、その時に中心的な役割を果たした人物が証券法違反で逮捕されたことは誠に残念。筆者はその頃に彼に会ったことがあるだけになおさら残念な気持ちが大きい。
同社グループには二社(ライブドア証券およびライブドアコモディティ)の外国為替保証金取引会社がある。幸い両者のLivedoorFXの口座開設者には直接的な被害を及ぼしていない。しかし、業者に対する信用を失墜したことは言うまでもない。外為証拠金市場の発展に水をさす結果となった。ライブドアや既報のレフコのように業者の信用を失墜するような事件が2度と発生しないことを期待する。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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