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為替今昔物語

外為証拠金取引に資金管理は不可欠

2006年01月18日(水)

■突然の米ドル安

 昨年12月14日、米ドル円相場は120円台前半から116円台後半に突然急反落した。一日の変動幅が3円50銭以上の相場変動である。昨年7月12日に人民元の切り上げが実施され、米ドル円相場が112円90銭から109円90銭まで約3円下落したことがある。今回の米ドル円相場変動幅は、7月の変動幅を上回り昨年中で一番の大きな変動幅となった。いずれもドル下落時の変動幅である。1998年10月に一日で約10円下落したことがある。その月に米ドルは135円から115円へ約20円暴落した。米ドルは上がる時よりも下がる時のほうが短期間で変動幅が大きい場合が多いので注意が必要だ。今回の米ドル暴落の理由は、米国の貿易赤字とFOMC(米国連邦公開市場委員会)による政策金利の金利引き上げに対して打ち止め感が台頭してきたというものである。

■米国政策金利(F.Fレート)

 米国の政策金利とはフェデラル・ファンド・レート(F.Fレート)の事を言い、銀行間の資金の貸借レートの事である。銀行は、銀行の銀行である連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)に一定割合の準備金を預金している。その預金のことをフェデラル・ファンド(F. F)と言う。FRB(米国連邦準備理事会)がFOMCの決定を受けて、F.Fレートを決定する(正確には準備金の需給を調整してF.Fレートを政策金利に誘導する)
米ドルの政策金利は2004年6月に1.00%から0.25%引き上げられてから6週間毎に開催されるFOMCで連続13回0.25%ずつ金利が引き上げられ、12月13日のFOMCで4.25%になった。今回の引き上げは、ほとんどの市場関係者が予想していた通りであり、決してサプライズではない。

■難しい為替相場予想

 米ドル暴落前の為替相場予想は、ドル金利高によるドル高に警戒感はあったものの、12月中にドル暴落予想している市場関係者は少なかった。スイスのあるヘッジファンドマネージャーの11月月例報告(12月初旬発行)によれば、「米国経済の不均衡には不安があるものの、米国F.Fレートはあと75ベイシスポイント(0.75%)上昇する可能性があり、ドルをショートすること(売ること)は難しい」との見解であった。従って、今回のドル暴落の理由としてドル金利打ち止め感というのは、後つけの理由であり、多くの市場関係者や投資家にとって、この時期にドルが暴落することは予想外であったに違いない。少なくとも行き過ぎたドル高の修正があっても、年を越えてからこの見方が大方であった。為替相場では、相場が大きく変動することがあるが、いつも突然であり、その時期を予測することは不可能である。ある著名な株式評論家とお会いした時に「私は為替相場予想を絶対にしません。一度予想をして懲りたから」と言っていた事を思い出す。それほど為替相場予測をすることは難しい。

■外為証拠金取引には資金管理が不可欠

 昨年9月から12月までは、ほぼ一本調子で110円から120円までドル高が進み、ドルを買持にすればいつでも儲ける事ができただけに、突然のドルの急落に何が起きたのかと呆然とした投資家も少なくないに違いない。特にレバレッジを活用して大きな買いポジションを保持していた投資家は大きな損失を被ることになったが、レバレッジを低くしていた投資家は大きなダメージではない。

外為証拠金取引は少ない証拠金で大きな金額の為替取引ができるので、それだけハイリスク・ハイリターン商品である。レバレッジを高くするとリスクが高くなる事は分かっていても、いままでドル高で儲かっていたので、つい買い持ちを増やしてしまい勝ちである。インターネットで簡単に取引できるので、なおさらである。今回のドル暴落を教訓として、資金管理(ポジション管理)の重要さを再認識したいものである。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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