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取引業者選びのチェックポイント

2005年11月11日(金)

■まだまだ続く行政処分

 懸念した通り、行政処分を受けた業者数は増加を続け、11月9日現在で30社となった。その全社が債務超過状態にあり、証拠金が返還される可能性が少ない。200社とも300社とも言われている外為業者のうち10月末現在で業者登録を完了した業者は10社のみ。当局は財務の健全性や経営者および主要株主の適格性などを厳格に審査しているので、登録完了までに時間がかかっていると思うが、優良会社は12月末までに登録が完了するものと思う。しかし、これらの条件をクリアーできない業者が数多く存在していることも事実である。取引業者をもう一度下記の観点から見直し、取引業者に少しでも思い当たる節があれば、直ぐに解約をした方が良い。経営破綻が表面化してからでは遅い。

■取引業者のチェックポイント

1.会社の信用力、情報開示

 会社の概要、沿革、財務内容および経営者の経歴、商品の取引概要が公表されているかどうか。具体的な記載が無い業者は要注意。

2.取引業者の評判

 インターネットの為替情報サイトの掲示板などで、取引業者の評判などの情報を得る。ネット上の情報は、匿名性を利用して意図的な情報を流すこともあるので鵜呑みはできないが、不安に思っていることが記載されていたら要注意。

3.決して近づいてはいけない業者の共通項目

○ 「絶対に儲かるから」と断定的な情報を提供して勧誘する
○ 「損は上手く取り返しましょう。専門家の私に任せてください」と言う営業マンとは取引しない
○ 社員や社員の家族から「営業ノルマ達成の為協力して」と言われ取引を開始する
○ 「外貨預金みたいなもの」と言って商品の仕組みやリスクについて十分な説明をしない
○ 取引注文をしてない取引明細が郵送されてくる(無断売買)
○ 証拠金の返還を依頼しても何かと理由をつけて応じてくれない。

上記の項目に一つでも当てはまる業者は要注意。色々と理由をつけ解約に応じようとしない場合は、都道府県の国民生活センターや各地の弁護士会に相談すると良い。

■米国商品先物大手業者レフコの経営破綻

 「10月11日にレフコが連邦破産法第11条の適用申請を行ったと」いうニュースを聞き、筆者は「まさか、あのレフコが倒産なんて!」と俄かには信じることができなかった。同社為替業者の中では最上位にランクされる優良会社である。世界的な企業であるレフコのブランドを信用して、自らの意思で敢えて他社から同社に取引を移行した投資家が殆どである。数千万円単位で証拠金を預けた投資家もいる。また、為替ディーリングが日常生活の一部を占めている個人投資家もいる。
 
現在、同法の適用により、投資家の資金は出し入れが凍結されている。資産の流出や債権の返済などにより資産価値が低下しないようにする措置。証拠金が全額返還されるかどうか投資家は不安な毎日。契約相手方がアメリカ国籍だけに情報不足も不安の一因。レフコの日本側窓口業者(IB)であるレフコFXジャパンとNDCオンラインの情報提供および問合せ対応の差にもレフコFXジャパンの投資家の不安が多い。NDCオンラインは進捗情況をできるだけ多く投資家に提供している。その対応に投資家の支持を得ているようだ。サラリーマン社長とオーナー経営者との差であろう。いざという時の対応の差がIB業者選びのチェックポイントとなろうとは筆者は予想もしなかった事。

■投資のリスク

 レフコと他の行政処分を受けた業者の経営破綻とは質的に全く違う。レフコの場合は、前CEOが不良債権を隠し株式を上場したことが投資家をだました行為と判断され刑事訴追されたもの。カネボウなど企業の不良債権隠しは過去にも事例が多い。このようなリスクは投資に付き物のリスクと考えなければならない。レフコの経営破綻は投資には全く予期しなかったリスクがある事を再認識させられたケース。
 
同社(Refco Inc)が今年8月に株式上場した時の公開価格は1株20ドルである。11月8日の終値は1ドル16セント。株式投資家の資金は約1/20になってしまった。個人向け外為取引は同社のリテール部門であるRefco LLCの外為担当部署のRefcoFX Associate, LLCが契約および為替取引を扱っている。
 
証拠金の返還についてはまだ何も確定していないが、米国のFXCMが表明しているRefcoFXの買収が成功すれば全額返還も考えられる。FXCMはRefcoFXを買収したい理由がある。筆者はRefcoFX設立の経緯を知っているだけに、一日も早くFXCMによる買収が実現し、証拠金が全額FXCMに移行した上で投資家が再び安心して為替取引に専念されるようになることを期待している。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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