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為替今昔物語

高金利を謳う投資案件はリスクが高い

2005年10月28日(金)

■郵便局が投資信託発売

 10月3日から日本郵政公社が投資信託の発売を開始した。現在、お金をほとんど利息が付かない銀行預金にしておくよりも、少しでも有利な商品に投資をしたいということを思っている人が多い。しかし、何に投資したら良いか分からないため、しかたなく銀行や郵便局にそのままお金を預けている人が多い。日常生活に身近な存在の郵便局が投資信託の取扱を始めたことをきっかけとして、新たに多くの人が知らず知らずの内に投資の世界に足を踏み入れていくことになるに違いない。特に中高年に多い。その一人に筆者の学生時代の友人がいる。

■初めての投資

 彼は、いままで投資とは自分とは全く関係ないものとの信念を持っていた。しかし、子供達が独立したことで若干の余裕資金ができたので、いままでの信念を捨てて投資を始めたという。今年4月頃に銀行の窓口へ行き、初めて投資信託を数十万円買った。その後銀行員から勧められて、新たな銘柄に乗り換えたり増額したりして、現在は数百万円の残高がある。いずれも利益が上がっているとの事。最近彼と会ったときに聞いた話である。

彼は「株式投資をしたいと思っているが、何を買ったら儲かるか教えてくれ」と筆者に聞いた。「今は何を買っても儲かる。ただし、儲かっている時に売って儲けを確定する事が重要。人間の心理でもう少しだけ儲かったら売ろうと思っている内に、株価が下がることがあり、結局損をすることが多い」「下がらない銘柄はないの?」「残念ながら絶対に無い。投資の世界でリスク無しで儲かることは絶対に無い。他人の薦めた銘柄に投資しても、売り時の判断は自分でしなければならない。損して儲けても結果は投資家の責任。銀行の勧めるままに投資していたら、いつかは大損をすることがあるから注意したほうが良い」彼は筆者の回答に不満げであった。当面株式市場や為替市場の投資環境が良いので投資信託で利益を上げることは可能だが、値下がりリスクは常にある。投資にはリスクがあることを忘れてはならない。少し儲けるともっと儲けたいという心理が働き投資に対して慎重さが薄れることがある。それだけに「より儲かるものはよりリスクが高い」ということを忘れてはならない。

■予定現金分配率年10%相当

 報道によると平成17年10月3日(月)に平成電電株式会社が東京地裁に民事再生法を申請した。このニュースでクローズアップされたのは、「平成電電匿名組合」が一般投資家から募集した出資金が返還されるかどうかである。平成電電とは別会社の平成電電設備と平成電電システムが平成電電株式会社へ設備をリースする為に「平成電電匿名組合」を組成し、新聞や雑誌で広告して出資金を募集した。募集は平成15年9月から平成17年9月までの間に合計21回行われ、約19千人から総額約490億円を集めた。なかには既に受取った分配金に資金を追加して、1000万円を投資した投資家もいるとの事。冷静に考えれば、銀行やベンチャーキャピタルから資金調達ができないので、一般投資家から高金利で資金を集めざるをえなかった財政事情があり投資リスクが大きいと推察できるだが・・
投資の世界では、高配当を謳う投資案件ほど投資元本が返還されないリスクが大きいという実例である。

■まだまだ続く行政処分

 前号執筆までに行政処分を受けた外為証拠金業者数は11社であったが、その後さらに6社が行政処分を受け合計17社(10月19日現在)となった。今後も行政処分を受ける会社が続出する可能性が高い。特に「儲かるから」と言って取引勧めた業者は取引を見直した方が良い。不安を感じたら直ぐに証拠金の返還を依頼することを勧める。素直に応じない場合は国民生活センターなどに相談すると良い。

10月15日に米国商品取引大手の元フィリップ・ベネット元最高経営責任者(CEO)が証券詐欺の疑いで刑事訴追を受けたとの報道があった。これによりレフコ・キャピタル・マーケッツの証券/外国為替仲介業務を15日間停止した。レフコは多くの外為証拠金業者のカウンターパーティとなっているので、外為証拠金市場に大きな影響を与えることが懸念される。また、海外ブローカーと提携しているIBと変形プリンシパルにも何らかの影響を与えるものと懸念している。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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