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為替今昔物語

外国為替証拠金取引業者に対する行政処分(その2)

2005年09月14日(水)

■役割認識不足と責任感の欠如

前号で、当局の業者に対する行政処分について、残念ながら今後とも行政処分が発表される不安があると述べた。 その理由は、2003年11月に経営破たんしたフォレックス・ジャパン始めとして、7月1日の法規制施行前に経営破たんした数社および法規制施行後に当局の行政処分を受けたと前号で紹介した3社および9月4日に新たに行政処分を受けた株式会社グランリッツに共通点があるからである。それは、「経営者が外為証拠金業者としての役割の認識不足と責任感の欠如」である。

■外為証拠金業者の役割

 外為証拠金業者としての役割は何であろうか?それは、「新しく誕生した外為証拠金市場を健全な市場に育成すること」である。そのためには、投資家に対して取引を始める前に、外国為替証拠金取引の基礎知識・取引方法・リスク管理・資金管理などの投資家教育を徹底的に行うことである。外為証拠金取引は外貨預金と比較してハイリスク・ハイリターン商品である。それだけに、投資家に投資リスクを十分に説明する役割がある。当初この業務を始めた業者には「外為証拠金市場を健全な市場に育てる」という意気込みがあった。しかし、その後参入してきた業者の中には、外国為替取引業務に対する専門性も無く、外為証拠金市場を健全な市場に育成するという役割を感じられない業者が少なくない。

■外為証拠金業者の責任

 外為証拠金業者の責任とは何であろうか? それは「顧客から預かった証拠金は顧客に返還すること」である。 経営者は、例え、顧客が一人でもいれば、経営はたんにより、顧客から預かった証拠金が返済不能になる事態は絶対に避けなければならない。業者としての当然の責任である。この責任感無しで業務参入すべきではない。そのためには、低コスト経営に徹底し、投資家教育に全力を尽くすことである。その誠実さこそが顧客の信頼を得ることができるのだ。会社の外見を派手に見せることが投資家の信頼を得る手段ではない。外為証拠金市場を健全な市場に育てるという意識が無く、それを実行する外国為替取引業務に対する専門性が無い業者ほど、外見を取り繕う傾向にある。

この業務を始めようとする経営者は、開業後、出来るだけ早く単月で黒字化させなければならない。もし、単月赤字が続き、経営改善の傾向が見えない場合は、累積赤字額が資本金の範囲内にある内に、顧客に証拠金を返済してから、営業を中止するという覚悟も必要であろう。顧客の預かり金を例え一円でも運転資金に流用してはならない。経営破たんした経営者は、「外為証拠金業者としての役割を認識していなく、外為証拠金業者としての責任が欠如している」と言わざるを得ない。

■業者のメッセージ

 「新しく誕生した外為証拠金市場を健全な市場に育成する」という役割を認識している業者は、常に投資家にそのメッセージを発信している。その手段は、インターネットのホームページであり、各種のセミナーである。商品説明、投資方法そして会社概要や会社内容さらにベンチャー企業の場合は経営者の経歴なども投資家にメッセージとして発信している。業務形態がIBおよび変形プリンシパルの場合は、提携先の外為証拠金業者の会社概要、経営者の経歴など情報も公表している。

過去経営破たんした業者のホームページには、会社の概要・商品の仕組みなどの基本的な情報公開が乏しく、業者としての役割の認識および業者としての責任感を読み取ることが出来ない場合が多い。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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