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為替今昔物語

外国為替証拠金取引会社の業務形態(その2)

2005年08月06日(土)

■前号の要約

○外国為替証拠金取引会社数は約170社である。しかし、その業務形態は同一で無く色々な業務形態があるが、その内容については余り知られていない。業務形態は次の4つに分類される。
 
 (1)プリンシパル
 (2)イントロデューシング・ブローカー
 (3)変形イントロデューシング・ブローカー
 (4)取引所取引
 

○プリンシパル(外国為替取引業者)

 プリンシパルとは、顧客と直接外国為替取引契約を締結し、外国為替証拠金取引の当事者となる会社のことを言う。反対取引(カバー取引)をする相手(カウンターパーティ)として、大手の銀行や海外の大手外国為替証拠金取引会社と外国為替取引約定を締結しているのが普通である。プリンシパル相場変動リスクを晒されるので、システムで相場変動リスク管理及び損益管理を徹底することが不可欠である。また、インターネットで為替取引をするインターネット取引システムを自社保有している。
主な会社は、ひまわり証券、トレイダーズ証券、松井証券、日興コーディアル証券、豊商事、日本ユニコム、外為どっとコム、上田ハーローなどがある。

■イントロデューシング・ブローカー(Introducing Broker、以下省略してIBと言う・・外国為替紹介業者)

1. IBとは

 IBとは、国内外の大手の外国為替取引業者と提携し、提携先業者に顧客を紹介することを業務とする会社のことを言う。IBは顧客との契約関係および為替取引関係の当事者にならず、提携先の国内外の大手外国為替取引会社が外国為替取引契約および為替取引の当事者となる。顧客は契約相手である大手外国為替取引会社のインターネット取引システムをパソコンまたは携帯電話にインストールし、端末を操作して大手外国為替取引会社に直接為替注文を指示し、為替取引をする仕組みである。IBの収入は、紹介した顧客の為替取引量に応じて提携先から毎月支払われる手数料である。顧客に為替情報の提供や提携先とのトラブル等のサポートをするなどのサービスを提供して、サポート料を顧客に科すケースもある。

2.ベンチャー企業の起業に最適

 筆者は、2001年7月に仲間とともに資本金1千万円で会社を設立し、それまで商品先物取引会社およびその出身者が参加している外国為替取引業務に、銀行業界出身者第一号として参入した。その時の業務形態がIBであった。顧客と直接外国為替取引契約を締結し直接証拠金を預かるプリンシパルという業務形態は、信用もなく資金も少ないベンチャー企業には相応しくないと考えたからである。顧客の預け金保全のためには、経営基盤がしっかりしている提携先と直接契約をする方がより安全であると考え、あえてIBという業務形態を選択した。一方、IBは、起業にあたり為替取引システムやバックオフィスシステムなど業務遂行に必要なシステムや人材などを自社で装備する必要がないので、少資本・少人数で起業できるメリットがある。しかし、7月1日から法的規制により、資本金が5000万円以上必要になった為、新規参入者にとってはハードルが高くなっている。

主なIBはベルフォードキャピタルマネジメント、レフコFXジャパンなどである。

■変形プリンシパル

1.変形プリンシパル(IBとプリンシパルの中間の業務形態)

 変形プリンシパルとは、実質IBでありながら契約面はプリンシパルである業務形態の会社のことを言う。即ち、変形プリンシパルは、内外の大手外国為替取引会社と提携し、提携先の為替システムをカスタマイズして使用する点はIBと同じ業務形態であるが、顧客と直接外国為替取引契約を締結し、契約上は為替取引の当事者となる点がプリンシパルと同じ業務形態である。

2.変形プリンシパルは純粋のプリンシパルと区別するための造語

 変形プリンシパルは、顧客との外国為替取引契約書の当事者となるため、一般的にはプリンシパルと呼ばれている。しかし、顧客に対して、相場を呈示し、取引注文を執行する事や取引記録管理などの殆んど全ての業務を提携先が行う業務形態は、自社で相場呈示し取引注文を執行するプンシパルとは業務形態が全く違うので、プリンシパルとは区別する必要があると筆者は考えた。そして、著書「イチからわかる外国為替オンライン取引」(平成16年6月発行、日本法令)の中で、初めて「変形プリンシパル」と筆者が命名した造語である。変形プリンシパルはIB同様、提携先の取引システムを使用するため、少資本・少人数で業務遂行できるメリットがある。

投資家が口座を開設するにあたり、その会社の信用情報を分析することは勿論、変形プリンシパルでは提携先がどこか、プリンシパルではカウンターパーティ先がどこかという情報をも分析すべきである。しかし、投資家にとっては、その会社の業務形態が「プリンシパル」であるのか「変形プリンシパル」であるのかを区別をすることは、為替取引会社のホームページ上の情報だけでは困難である。電話で問い合わせするなどして確認をした方が良い。

主な変形プリンシパルは、マネックス・ビーンズ証券、オリックス証券、センチュリー証券、岡藤商事、フォーチュン・キャピタル、FXCMジャパン、ジェイ・エヌ・エスなどである。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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