外国為替取引ニュースサイト FOREX PRESS

会社概要

お問い合せ

ニュース受付

HOME > 為替コラム

先月

2004/6

123456789101112131415161718192021222324252627282930

来月

為替今昔物語

外貨建投資のリスクとリターン(その2)

2004年06月04日(金)

■公正取引委員会警告

 去る5月29日付けの朝刊各誌は「外貨預金の利息の過大表記について、公正取引委員会がシティバンクと新生銀行に対して景品表示法違反(有利誤認)のおそれがあると警告した」と報道している。両行とも高額な受取利息のみ謳い、為替手数料の支払で生ずる元本の減額分補うため、利息が減る事を明示していなかったという。預金者が高額の利息を受取る事ができると期待していても、元本の為替手数料が減額され、実質利息は広告表示額の約1/3にしかならないという。筆者は再三に亘り指摘しているので、連載記事の読者の方は外貨投資のリスクリターンおよびコストについては既知事と思う。

■預金者不在の営業政策

 預金者のコストは銀行の収益である。一見預金者にとっては高金利が期待できると誤認させ、実際は為替手数料差し引いて受取り金額が少なくなる。逆にいうと銀行にとって儲かる極めて儲かる商品である。預金者不在の自行の利益のみを優先させる営業政策は金融自由化時代である21世紀に相応しい営業政策と思えない。銀行の公共的使命はどこにいってしまったか?

1998年4月に新外法が施行され、外国為替業務が自由化された。本来であれは、金融自由化により預金者は、手数料の大幅引き下げという恩恵を享受できるはずである。銀行の外貨預金については、健全な競争が行われていないことをいいことに、預金者のことを考慮しない業務政策がまかり通っていることは残念なこと。

一方、金融の自由化による新しく生まれた商品、外国為替証拠金取引は、健全な競争により、年々手数料の引き下げ競争が行われている。そのため外貨投資商品としての地位が確立しつつある。銀行経営者はこの現状を認識し、それに対抗する商品の開発(為替手数料の引き下げ)そして投資家教育に眼を向けなければ、次第に投資家の信頼を失うことになることを自覚する必要があろう。

■ある投資家の外国為替証拠金取引の活用法

 3月中旬、第一商品主催で「外貨投資入門講座」と題して、為替セミナーを行った。その時、ある投資家が外貨投資に対する考え方を披露してくれた。

「外国為替取引を短期売買すると収益チャンスが多いとは思うが、24時間為替相場を見つづけることが出来ない自分には相応しくない投資方法。長期的な資産形成として、外貨投資を考えている。外貨投資のリスクリターンを考慮すると、リスク(為替変動率10%〜15%)に対して10%〜15%程度の安定的なリターンが期待できる外貨金融商品は何か? 『それはヘッジファンドである』という結論になった。そして実際にヘッジファンド投資をしている。」とのこと。ヘッジファンドは株式市場や債券市場などの伝統的な市場の相場変動に影響されず、リスクを最小限に抑え、絶対的なリターンを狙うことを目的としているので長期投資には相応しい商品である。

彼は「ヘッジファンドに投資をする際の外貨調達は、外国為替証拠金取引を活用して、外貨の受渡しをおこなっている」という。1ドル当り10銭の為替手数料で外貨を買うことができるので、銀行の公表する売り相場で外貨を買う気がしない」との事。銀行離れが進行しているのである。この活用法は実にうまいと思う。大いに利用したらいかがだろうか。

■信頼できるヘッジファンド情報が少ない

 さらに彼から筆者に要望があった。「本当に信用できるヘッジファンドの情報が少ない。サイトでヘッジファンド情報を見かけるが、果たして信用してよいかどうかわからない。投資顧問国際投資アドバイザーとしての人脈を駆使して、優良な情報を提供してくれないか?それを期待する」と。

筆者は、ヘッジファンドの研究のため、人脈を活用してイギリスとスイス、アメリカ、カナダに出張にいって、多くの優秀なヘッジファンドマネージャーに会ってきた。そして、個人投資家に優良な情報を提供するという目的の他に、彼らの投資に対する考え方を聞いて、筆者の投資に関するいままでの考え方が大きく変わったというお土産もあった。彼らの投資に対する考え方は個人投資家の皆様の参考になると思うので、次号以下で紹介することにする。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

検索

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0 [Login] powered by a-blog

当サイトは為替証拠金取引を中心とした外国為替の取引に関するニュースのみに特化しています。乱立する為替取引・サービス情報を一同に介し、わかり易くジャンル分けすることで投資家・投機家が欲しい情報を即座に入手できるようにと思ったのが立ち上げの主旨です。またこのホームページに掲載している内容が正確であるよう最善を尽くしておりますが、内容についての一切の責任を負うものではありません。その旨ご了承願います。

FOREX PRESS

キャピタル・エフ株式会社

2002/11/15より運営開始