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為替今昔物語

外貨建投資のリスクとリターン(その1)

2004年05月22日(土)

■財産三分法

 昔から資産運用の方法として、資産を三つに分散して、不動産、株式、現金(銀行預金)に運用する方法が余りにも有名。金融自由化が進展した21世紀の現在、不動産価格の下落、乱高下を繰り返す株式市場、実質ゼロ金利の銀行預金という状況では、財産三分法が有効に働かない。毎年上昇する不動産価格、会社と成長と共に資産形成ができた株式、年利6%程度の定期預金金利などは過去の夢。その証でしょうか、自己責任で資産運用をしなければと思う投資家が急増している。その中で「伝統的な資産運用の代替運用として外貨運用はどうでしょうか?」という質問を良く受ける。

■外貨建投資のリスクおよびコストとリターン

 外貨運用においては、リスク(投資元本がマイナスとなる可能性)とリターン(期待収益)それに取引コスト(手数料)を十分認識する必要がある。

例えば、外貨預金や外貨建債券運用は為替相場変動リスク(10%〜15%)の割には期待収益が余りにも少ない。しかも、案外見落としがちなのはコスト(銀行手数料)である。下図を参照していただきたい、1年物ドル定期預金金利0.88%に対してコストは1.753%。ユーロ定期預金では0.600%に対してコストは2.201%、豪ドル定期預金では3.900%に対してコストは6.393%になる。6ヶ月物定期預金では、預金期間が半分になるので、コストは年率で倍となる。ドル6ヶ月物定期預金金利0.510%に対してコストは3.506%、ユーロ預金では0.390%に対してコストは4.402%、豪ドルでは3.740%に対してコストは何と12.726%になる。
 
これだけのコストをかけて、円安になる可能性(50%)に期待する価値はあるだろうか?

なお、外貨建債券のコスト(手数料率)は外貨MMF口座からの振替を利用すると銀行手数料の半額になることと満期まで8年強と長期間運用のため、下図の通り米ドル債で年利0.100%、豪ドル債で年利0.360%になり、銀行外貨預金と比較すると有利。しかし、リスク(為替変動率10%〜15%)を考慮すると、ドル債年複利利回り4.476%と豪ドル6.676%のリターンで物足りない。

外貨建株式および外貨建投資信託は日本の株式市場同様対象とする海外の株式市場が乱高下を繰り返しているので、安定的な右肩上がりの収益は期待薄。外貨建であっても株式市場動向に影響を受けるので伝統的な投資手法の範疇。

筆者は為替ディーラー出身だけに、数ある外貨金融商品の内、手数料が銀行手数料の1/10の以下と極めて少なく、為替市場の実勢レートで取引できる外国為替証拠金取引が投資家に取って最も有利な商品ではないかと思っていた。

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■外国為替証拠金取引の活用

 筆者は昨年3月末に仲間と共に立ち上げた外国為替取引会社を辞め、一企業に所属しないで、中立的な立場から、外国為替市場の健全なる発展に微力を尽くすことにした。以来1年余り経過して、筆者の外国為替証拠金取引に対す見方が変わった。それまで、筆者は、長年の為替ディーラー経験から「外国為替証拠金に対する投資スタイルは為替変動率というリスクを考慮すると、中長期的な投資スタイルでなく、デイトレーディングに象徴される短期投資スタイルが基本」という持論を持っていた。昨年3月まで所属していた会社で主催したセミナーで為替取引手法を話す時にも上記の持論を基としていた。
 
しかし、この1年余り多くの投資家の方々と接するうちに、果たして24時間相場を見つづけることが出来ない個人投資家の投資スタイルにデイトレーディングが必ずしも適切な投資スタイルでないことを教えられた。プロの為替ディーラーでも確実に儲けられるディーラーは極めて少数であることを考慮すると、一部の天才的な個人投資家の方を除いて、一般の個人投資家の皆様に勧められる方法ではないとの考え方に変わった。レバレッジを少なくして長期的な相場見通しの基に長期的な投資シナリオに基づく投資手法も有効である。

また、数社の為替取引会社の経営者から、「外国為替証拠金取引を短期的な相場の鞘抜きだけでなく、輸出入や外貨資産のヘッジ目的に活用する方法がある筈。外国為替証拠金取引の有効的な活用方法について提案して欲しい。」という要望もある。為替証拠金取引を、単なる売買益狙いのみに使うのでなく、資産運用に有効的な運用方法を研究している経営者も多い。




Posted by 佐藤利光

プロフィール

佐藤利光

ジェトロ認定貿易アドバイザー / 佐藤利光

日本信託銀行(現三菱信託銀行)で外国為替業務に20年間、資金運用業務に10年間従事。固定相場時代から外国為替ディーラーを勤める。変動相場制移行のきっかけとなったニクソンショックの数少ない経験者。経営者向けセミナーや社内研修などの講師経験豊富。外国為替取引会社代表取締役を経て、平成15年4月1日より国際投資アドバイザーとして独立。ジェトロ認定貿易アドバイザー。

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